38-159 ある社員食堂では、日替わり定食を5日間サイクルで、同価格で提供している。3か月間の日替わり定食のメニュー別売上高を、ABC分析で評価した。この評価を踏まえた取組として、最も適当なのはどれか。

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38-159 ある社員食堂では、日替わり定食を5日間サイクルで、同価格で提供している。3か月間の日替わり定食のメニュー別売上高を、ABC分析で評価した。この評価を踏まえた取組として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。

 

(1) 新規メニューの開発のため、A グループのメニューから利用者の嗜好を把握する。

(2) 売れ残り防止のため、A グループのメニューの次回予定食数を減らす。

(3) 売上食数増加のため、A グループのメニューを新しいメニューに入れ替える。

(4) 総原価抑制のため、C グループのメニューの食材料を安価なものに変更する。

(5) 食堂利用率増加のため、C グループのメニューの提供頻度を増やす。

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2024) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024年7月22日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

売上や原価の構成を分析する方法の一つに、ABC分析がある。

ABC分析(重点分析)・・・売上、コスト、在庫などの指標によって、

大きい順に順位を出し、上位の者からABCにランク分けをする。

(管理の重要度:A B > C

このランクによって優先度を決めて管理を行う。

 

この問題ではメニューがすべて同価格で、指標として「メニュー別売上高」を用いてABC分析を行っているので下記のように考えられる。

・売上高が上位であるAのメニュー → 「販売数が多い人気のメニュー

・売上高が中位であるBのメニュー → 「AC中間のメニュー

・売上高が下位であるCのメニュー → 「販売数が少ない不人気のメニュー」 

 

これをもとに選択肢を見てみましょう。

 

(1) 新規メニューの開発のため、A グループのメニューから利用者の嗜好を把握する。

正しい文章です。Aグループ3か月間で人気があったメニューであり、

そのメニューの傾向から利用者の嗜好を把握することができる

 

(2) 売れ残り防止のため、〔 Cグループ 〕のメニューの次回予定食数を減らす。

Aのメニューは売れ残りを防ぐよりも、

欠品による販売機会の損失が起こらないように在庫管理することを優先し、

人気のないCのメニューの予定食数を減らす

 

(3) 売上食数増加のため、〔 Cグループ 〕のメニューを新しいメニューに入れ替える。

Aのメニューはすでに人気があるのでこのまま販売を続ける方が売上につながると考えられる。

人気のないCのメニューは販売し続けても売り上げ数増加は見込めないため、メニュー変更をしていく。

 

(4) 総原価抑制のため、〔 Aグループ 〕のメニューの食材料を安価なものに変更する。

Aのメニューの方が販売数が多く、

使う食材量も多いのでAのメニューで使う

食材の仕入れ先を見直す等をして安く仕入れられれば、総原価の抑制につながる。

 

(5) 食堂利用率増加のため、〔 Aグループ 〕のメニューの提供頻度を増やす。

人気のないCグループの提供頻度を増やしても食堂利用率が増加するとは考えにくい

 

文責:アヒル(O)


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