特定給食施設とは、
特定かつ多数の者に対して継続的に食事を供給する施設のうち
栄養管理が必要なもの(継続的に1回 100 食以上 又は1日 250 食以上の食事を供給する施設)をいう(健康増進法 第 20 条第1項)。
また、特定給食施設の栄養管理は健康増進法に基づき実施されている。
〇 (1) 利用者の身体状況を定期的に把握できる仕組みづくり
正しい文章です。厚生労働省の特定給食施設に関する文書では
「利用者の性、年齢、身体の状況、食事の摂取状況、生活状況等を定期的に把握すること」[1]と示されています。
上記項目を把握し、そこから得られる情報に基づいて給与栄養量の目標を設定し、食事提供の計画を作成します。
「対象者がわからないと適切な提供ができないよね」ってことです。
〇 (2) 利用者の栄養課題を多職種で共有するシステムづくり
正しい文章です。36-153に全く同じ選択肢が出ています。
適切な栄養管理を行うためには、利用者と関わる様々な職種が栄養状態について共有・把握する必要があります。
施設の種類により、医師、管理栄養士、栄養士、看護師、
介護士、調理師、言語聴覚士、作業療法士など多岐にわたる職種が関連します。
〇 (3) 利用者が容易に栄養情報にアクセスできる環境づくり
正しい文章です。厚生労働省の特定給食施設に関する文書では
「利用者に対し献立表の掲示や熱量、たんぱく質、脂質、食塩等の主要栄養成分の表示を行うなど、
健康や栄養に関する情報の提供を行うこと」[1]と示されています。
施設の特性に応じた情報の提供を行うことで、利用者が健康に生活するための知識の普及に努めています。
〇 (4) 衛生管理に必要な機器の整備
正しい文章です。
食品衛生法や大量調理施設衛生管理マニュアルなどに従い、
安全かつ衛生的に給食の提供を行うことも利用者の適切な栄養管理に含まれます。
(5) 財務諸表(企業の経営状況や財務状況などを公表するための決算書)の公開は、利用者の適切な栄養管理に直接関係するものではありません。
※正文化できる内容ではないためそのまま「関係ない」と表記しておきます。
第36回でも類似した問題が出題されています。https://nstudy.info/36-153/
合わせて確認しておきましょう。
※引用元
[1] 厚生労働省.特定給食施設における栄養管理に関する指導・支援等について.
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000637208.pdf(2024/7/17閲覧)
文責:アヒル(O)