38-134 消化器の切除術と、術後の栄養管理において注意すべき合併症の組合せである。

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38-134  消化器の切除術と、術後の栄養管理において注意すべき合併症の組合せである。最も適当なのはどれか。 1つ選べ。

 

⑴ 舌部分切除術        イレウス

⑵ 食道全摘術         脂肪吸収障害

⑶ 幽門側胃切除術       腹部膨満感

⑷ 膵頭十二指腸切除術     逆流性食道炎

⑸ 回盲部切除術        嚥下障害

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2024) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218344.pdf, (2024年11月1日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

舌部分切除術          イレウス

イレウスとは何かしらの原因によって腸の運動(蠕動運動)が阻害されている状態を指します。

広い意味では腸閉塞も含みますが「舌部分切除術」では生じず

主に開腹手術(胃や腸の手術)後に生じます

 

食道全摘術         脂肪吸収障害

脂肪吸収障害は「膵頭十二指腸切除術」や「胃の切除」などで生じます。

食道を全摘出した後に生じるのは「反回神経麻痺」で、その結果、嚥下障害などを生じます。

 

⑶ 幽門側胃切除術       腹部膨満感

正しい選択肢です。

胃の一部を切除することで、胃の容積が小さくなり

通常の食事量でも食べたものがすぐに小腸に押し出される形となり

腹部の膨満感を生じます。

 

膵頭十二指腸切除術     逆流性食道炎

逆流性食道炎は胃の摘出術、特に噴門側の摘出術でよく生じます。

また、(2)の解説の通り、膵頭十二指腸切除術では脂肪吸収障害が生じます。

 

回盲部切除術         嚥下障害

嚥下障害はさまざまな理由で生じますが回盲部(小腸末端)の切除では生じません

(2)の食道全摘術などで生じます

また回盲部切除では、胆汁酸の再吸収ビタミンB12の吸収阻害などが生じます。

 

文責:アヒル


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