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18-60 食品A摂取による中性脂肪低減効果に関する疫学研究を実施する場合、最も科学的に信頼性のある結果が得られるのはどれか。

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18-60 食品A摂取による中性脂肪低減効果に関する疫学研究を実施する場合、最も科学的に信頼性のある結果が得られるのはどれか。

 (1)横断研究(cross-sectional study)
 (2)症例対照研究(case-control study)
 (3)生態学的研究(ecological study)
 (4)無作為化比較試験(randomized controlled trial)
 (5)コホート研究(cohort study)

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 (1)横断研究(cross-sectional study)

・ある一時点におけるデータをもとに解析を行う最も単純な研究方法。
・調査は一回のみで、時間的な前後関係及び因果関係は明らかにすることはできない。
・低コストで、短時間
(例) 2016年4月におけるC型肺炎患者数

 (2)症例対照研究(case-control study)

・症例群と対照群にわけて、それぞれの過去の曝露状況を比較する手法。
・稀な疾患も研究することができる。
・比較的低コスト、短時間で実施できる。

 (3)生態学的研究(ecological study)

・分析の単位が、人間の集団あるいはグループである研究で、エビデンスは低い。
・既存資料が利用される。
(例) 国や県のような行政上の管轄地域間における野菜摂取率とがん死亡率との相関研究など。

 (4)無作為化比較試験(randomized controlled trial)

無作為割り付けを行うこの研究手法は、他の疫学研究と比較して科学的信頼性およびエビデンスが高い。
また、「食品A摂取による中性脂肪低減効果に関する疫学研究」は予防的な介入であるため無作為化比較試験で実施可能である。

・無作為割り付けを行うのが特徴で、その他は前向きコホート研究と同様である。
・介入研究である。(倫理的な理由で、予防的な介入のみ)
・時間がかかり、コストも高い。
・稀な疾患では適応不可。

 (5)コホート研究(cohort study)

・特定の要因に曝露した群と曝露していない群を一定期間追跡し、研究対象となる疾病の発生率を比較することで、要因と疾病の関連を調べる。
・時間がかかり、コストも高い。
・稀な疾患では適応不可。
(例)習慣的な塩分摂取量と心筋梗塞発生の関連、喫煙の有無と肺がん発症の関連

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