糖尿病の栄養指導〔麺類を食べるときの血糖値上昇を抑えるポイント編〕

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 暑い季節になってから、血糖コントロールが悪くなってしまった2型糖尿病患者の太郎さん。食生活は意識して変えてきているようですが、何があったのでしょうか?
 今回は、太郎さんの例を参考にしながらうどんなどの麺類を食べるときのポイントについてまとめます。
 

最近血糖値が高いことが多いようですが、何か食生活にお変わりはありますか?

夏になってから麺類を食べることが多くなりました。うどんやラーメンが大好きなんです。

どういったものを注文することが多いですか?

さっぱりしていてヘルシーなので“釜揚げうどん”をよく選びます。

そうなんですね。
体重が増えないように気を付けられていて素晴らしいです!

患者さんが食生活で意識的に気を付けていることには、まず肯定的にとらえ、ほめましょう!
いきなり否定するのは患者さんのモチベーションを下げる原因にもなります。  

でも、血糖値のことを考えると、うどんだけで食べるよりもサラダうどんや、温泉卵ののったうどんのほうが血糖値は上がりにくい¹と言われています。

そうなんですか?!
具はのせないほうが良いと思っていました。

うどんだけで食べると、消化吸収が良いので血糖値が急激に上がりやすいです。
なるべくうどんを食べるときは、卵や野菜などの具をのせてうどんだけで食べないようにすると良いです。
できそうですか?

まずは、食事が炭水化物だけに偏ることがないようにしてもらうこと。
食物繊維を多い食材や、脂質、たんぱく質を含む食材を取り入れることで血糖値の上昇が抑えられやすいことを説明。

今度からやってみようかな?
よく行くお店でも色々とトッピングが選べたと思う。
それに、うどんだけで食べるよりも具がのっていたほうが美味しいよね。

いいですね。ぜひやってみてください。
ただ、てんぷらやかき揚げなどは脂質が多く、のせすぎると体重が増える原因になりますので注意してくださいね。
サラダうどんがなければ、ネギをたくさんのせて食べるのもよいと思います。

参考文献
1 Megumi M et al. Glycative Stress Research 2014; 1(3):a.53-59.


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