⑴ 脂質は、補給ができる旨の表示に関する〔 基準値は設定されていない 〕。
【栄養成分の補給ができる旨の表示(高い旨、含む旨、強化された旨)】の対象成分には、
たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などがあるが、脂質は設定されていない。
※そもそも上記の設定されている栄養素と比べて、「脂質が多く摂れます!!」とアピールする意味がない。
日本人の摂取量を考えれば脂質は、
【栄養成分又は熱量の適切な摂取ができる旨の表示(含まない旨、少ない旨、低減された旨)】を強調すべきとわかる。
⑵ 不飽和脂肪酸の量は、表示が〔 任意と 〕されている。
義務表示(書かなければならない):熱量、たんぱく質、炭水化物、脂質、ナトリウム(食塩相当量)
推奨表示(書くことが望ましい):飽和脂肪酸や食物繊維
には該当しない、「任意表示(書いても書かなくても良い)」に該当する。
⑶ 食塩を使用していない場合は、ナトリウムの含有量にかかわらず食塩相当量を「0」と〔 表示できない 〕。
食塩を使用していない場合でも、食品に含まれるナトリウム量を算出し、
ナトリウム量を2.54を掛けたものを「食塩相当量」として記載しなければならない。
38-57 トマトジュースの栄養成分表示の問題でも、食塩不使用でも食塩相当量を計算するのと同じ。
〇⑷ 「甘さひかえめ」は、糖類が低減された旨の表示ではない。
正しい。「糖類控えめ」であれば、100g中に5g未満という定義や、その他に
従来より30%減っている(30%オフ)と数値化, 定量化したものを表記できるが
「甘さひかえめ」に関しては、甘いか甘くないかは個人の味覚表現のため強調表示には該当しない。
※同じケーキでも甘く感じる人もいれば甘く感じない人もいるため「甘さ」の控えめはかけない。
⑸ 大豆を原材料に含む場合は、アレルゲンとしての表示が〔 奨励さ 〕れている。
表示が義務付けられているアレルゲンは
乳、卵、小麦、えび、かに、落花生、そば、くるみの8種類である。
2025年中に他の食品が追加される可能性もあるが、
少なくとも第40回(おそらく41回も)で新規追加された食品が直接出題される可能性はないと断言して良い。
根拠としては、令和5年3月9日(37回国家試験の約1週間後)にくるみが追加されたが、移行期間なども含め
38回、39回に「くるみ」は出題されておらず、
アレルゲンに関してもこの選択肢のように
「大豆は表示義務アリ」と、くるみ追加に関わらない部分が出題されているからである。
文責:アヒル