38-75 吸収窒素量を求める。

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38-75 吸収窒素量を求めることとした。
摂取窒素量10.0g/日、
糞便中窒素量2.4g/日、尿中窒素量1.0g/日、
無たんぱく質食摂取時の糞便中窒素量0.4g/日、無たんぱく質食摂取時の尿中窒素量0.2g/日。
この場合の吸収窒素量(g/)として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 6.0

⑵ 7.2

⑶ 8.0

⑷ 8.8

⑸ 9.2

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2024) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024年7月11日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

「吸収窒素量」を求める計算です。
「吸収窒素量」=「摂取窒素量」-「吸収されずに排泄された窒素量」であり、
窒素摂取量は10.0g/日と記載されているので
この問題は実質的に「吸収されずに排泄された窒素量」を正確に理解しているか?が問われています。

 

「吸収されずに排泄された窒素」とは、すなわち「消化管を素通りして糞便中に排泄された窒素」のことなので
問題文の「糞便中窒素量2.4g/日」を使えば良いと思いがちですが、ここで注意が必要です。
ヒトは食事からたんぱく質を摂取しなくても、糞便中に一定量の窒素が排泄される生き物です。
このとき排泄されるものとして「剥がれた腸内の細胞」や「消化酵素」、「腸内細菌」などを想像するといいと思います。

 

ここでは、問題文中の「無たんぱく質食摂取時の糞便中窒素量0.4g/日」がそれにあたり、
糞便中窒素量2.4gのうち0.4gはたんぱく質を食べていなくても排泄されていたことになります。
ゆえに、摂取したが、消化管を素通りして糞便中に排泄された窒素の量

糞便中窒素量2.4g/日」-「無たんぱく質食摂取時の糞便中窒素量0.4g/日」=2.0g/日 となります。

 

これを冒頭の計算式に当てはめると

「吸収窒素量」=「摂取窒素量10.0g/日」-「吸収されずに排泄された窒素量2.0g/日」=8.0g/日

したがって、
(3) が正答になります。

文責:アヒル


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