⑴ アルミニウム鍋は、耐熱ガラス鍋より保温性が〔 低い 〕。
アルミニウムは、教科書などでは「熱伝導性が良い」などと書かれていると思います。
もう少し砕けた言い方をすると、「熱しやすく冷めやすい」性質を持っています。
パソコンなどの精密機器内部でも、しっかりと冷却したい部品には
アルミニウムでできた板(ヒートシンク)がついています。
一方で耐熱ガラス鍋は保温性に優れている(熱伝導性が非常に悪い)のが特徴です。
⑵ ステンレス鍋は、鉄鍋より熱が〔 伝わりにくい 〕。
鉄鍋とステンレス鍋を比較するとステンレス鍋の方が熱伝導率が悪いです。
中華鍋(鉄鍋)は熱伝導率がよく、強火で短時間調理を行う中華料理に適した鍋です。
選択肢(1)と合わせて熱伝導率が高い順(熱しやすく冷めやすい順)として
(高) 銅>アルミ>鉄>ステンレス>ガラス (低)は覚えておきましょう。
〇⑶ 土鍋は、電気コンロで使用できる。
正しい文章です。電気コンロを電磁調理器(IH)と誤認した人が多いように思います。
電気コンロとは、グルグルと巻いた電熱線(ヒーター)に通電させることで熱を起こし、その熱で調理するものです。
ヒーターによって発生した熱で、鍋やフライパンを直接温めるので
IHと違って「使えない調理器具」はありません。なんなら食品を直接おけば焼くことができます。
電熱線(ヒーター)のイメージとしてはオーブントースターのオレンジ色になる部分をコンロにしている感じです。
「電気コンロ」と画像検索してみてください。見たことがある人も多いと思います。
⑷ アルマイト鍋は、電子レンジで〔 使用できない 〕。
「アルマイト」というのは、アルミニウムの表面をアルマイト処理(人工的に酸化させる)することを指します。
通常、金属が酸化すると、いわゆる「錆び」となり、使い物にならなくなってしまいますが
アルマイト処理は
「あらかじめ、アルミニウムの表面を
うっすらと酸化させておくことで内部を錆びから守っている」というものです。
昔ながらの色(少し金色っぽい、5円玉みたいな色)のやかんなどが
アルマイト処理された調理器具です。
話を戻しますがアルマイト鍋は元々はアルミニウムです。したがって電子レンジでは利用できません。
⑸ 鉄ほうろう鍋は、電磁調理器では〔 使用できる 〕。
鉄ほうろう鍋は、鉄鍋に二酸化ケイ素などを焼き付け(コーティング)したものです。
元々は鉄鍋なので電磁調理器で使用できます。
文責:アヒル