38-139 わが国の食料需給・食料問題に関する記述である。
38-139 わが国の食料需給・食料問題に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
⑴ フードバランスシート(食料需給表)には、国民が実際に摂取した食料の栄養量が示されている。
⑵ 品目別自給率は、重量ベースで算出されている。
⑶ 最近10年間のカロリーベースの総合食料自給率は、生産額ベースより高い。
⑷ 輸入食品を含めた潜在的供給能力を、食料自給力という。
⑸ 食料品が入手困難となる社会状況を、フードファディズムという。
厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2024) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218344.pdf, (2024年3月4日閲覧)
解答・解説を見る
⑴ フードバランスシート(食料需給表)には、〔
国民1人当たりの供給純食料及び栄養量〕が示されているが、食料の供給数量及び栄養量は、消費者の手に渡った食料であり、〔
国民によって実際に摂取された食料の数量及び栄養量ではない〕¹。
フードバランスシートは、FAO(国際連合食糧農業機関)の作成の手引きに準拠して毎年度作成される。
〇⑵ 品目別自給率は、重量ベースで算出されている。
⑶ 最近10年間のカロリーベースの総合食料自給率は、生産額ベースより〔
低い〕。
ちなみに、令和4年度のカロリーベースの総合食料自給率は38%、生産額ベースでは58%であった²。
⑷ 〔
農林水産業が有する食料の潜在生産能力〕を、食料自給力といい、〔
輸入食品や備蓄は含まない〕³。
⑸ 〔
食品や栄養素が健康状態に与える影響を過信したり過大評価すること〕を、フードファディズムという。
参考資料
- 農林水産省「食料需給票の概要」, https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/zyukyu/gaiyou/index.html (2024/5/19 access).
- 農林水産省「令和4年度食糧需給票」, https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/fbs/attach/pdf/index-20.pdf (2024/5/19 access).
- 農林水産省「食料自給力とは」, https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011_1.html (2024/5/19 access).