38-126 45 歳、男性。システムエンジニア。身長 175 cm、体重 90 kg、BMI 29.4 kg/m2、目標とする体重 67 kg。血圧 151/98 mmHg。空腹時血液検査値は、LDL コレステロール 207 mg/dL、トリグリセリド 170 mg/dL。他に異常は認められない。この患者の 1 日当たりの目標栄養量は、エネルギー 1,800 kcal、食塩 6 g 未満とした。 その他の目標栄養量の組合せとして、最も適当なのはどれか。

スポンサーリンク


38-126  45 歳、男性。システムエンジニア。身長 175 cm、体重 90 kgBMI 29.4 kg/m2、目標とする体重 67 kg。血圧 151/98 mmHg。空腹時血液検査値は、LDL コレステロール 207 mg/dL、トリグリセリド 170 mg/dL。他に異常は認められない。この患者の 1 日当たりの目標栄養量は、エネルギー 1,800 kcal、食塩 6 g 未満とした。

その他の目標栄養量の組合せとして、最も適当なのはどれか。 1つ選べ。

たんぱく質    脂肪    飽和脂肪酸

g/日)   (g/日)    (%E

    50      25       6

    50      45       8

    80      25       6

    80      25       8

    80        45       6

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2024) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218344.pdf, (2024年10月26日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

診察室血圧が151/98mmHgなので「高血圧症」である。

また、日本人の食事摂取基準(2020年版)では「飽和脂肪酸は摂取エネルギー比率7%未満」となっているため

この時点で選択肢(2)と(4)は正常でも高すぎるためこの時点で除外される。

 

また、厳密にはこの患者は

LDLコレステロール値が207mg/dL (正常値14omg/dL未満)→高LDL血症

TGが170mg/dL (正常値150mg/dL未満)→高TG血症

であるため、「動脈硬化性疾患のための食事療法」をもとに

脂肪エネルギー比率を20~25%E, たんぱく質は15~20%Eと設定する。

 

この比率を用いると

脂肪:1800 kcal × (20 〜 25%E) = 360 〜 450 kcal → 脂肪 40 〜 50 g

たんぱく質:1800 kcal × (15 〜 20%E) = 270 〜 360 kcal → たんぱく質 67.5 〜 90 g

となり、

    80      45     6

が正解となる。

 

 

ちなみに、「動脈硬化性疾患のための食事療法」がわからなくても

たんぱく質:13%E〜20%E

脂肪:20%E〜30%E

という、基本の“き”である「制限をしない場合の栄養素所要量」で計算しても(5)が選べます。

本番でどうしてもわからない問題は基本の“き”で対処してみることも検討しましょう。

 

文責:アヒル


スポンサーリンク


Insert math as
Block
Inline
Additional settings
Formula color
Text color
#333333
Type math using LaTeX
Preview
\({}\)
Nothing to preview
Insert