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調味パーセント(調味%)の計算方法の簡単解説と煮物や汁物の例

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調味パーセントとは?

調味パーセントとは、材料の重量に対しての調味料に含まれる塩分量もしくは糖分量の割合(%)です。

調理に使用した材料の重量と、調味料に含まれる塩分量によって計算することができます。

 

この記事では、調味パーセントの計算方法と、塩分換算の方法、調理に必要な調味料の量の計算方法について解説をします。

 

 

 


調味パーセントの計算方法

調味パーセントを求める計算式は以下の通りです。

〔計算式〕 調味パーセント=調味料中の塩分量÷材料の重量×100

もっとも簡単な計算の例を挙げると、水100㎖に対して食塩10gを加えると調味パーセントは約10%となります。

〔計算式〕 塩10g÷水100㎖×100=10%

関連記事:食塩の小さじ、大さじの重量と塩分量(食塩相当量)はどれくらい?

 

調味が食塩だけであれば、計算しやすいのですが、

みそやしょうゆなどの調味料の場合は、食塩のように重量=塩分量ではないため、その調味料の中にどれだけ塩分量が入っているか(=塩分換算)の計算が必要です。

まず、食品成分表を使い、調味料ごとの100gあたりの食塩相当量を調べましょう。

 

 

 

 

調味料ごとの100gあたりの食塩相当量がわかれば、そのあとの計算は簡単です。

 


調味料に含まれる塩分量の計算方法(塩分換算)

 

調味料に含まれる塩分量は、「調味料に含まれる100g中の食塩相当量」「調味料の使用した重量」を知ることで計算することができます。

 

例:うすくちしょうゆ(大さじ1)に含まれる塩分量の計算方法

うすくちしょうゆ大さじ1に含まれる塩分の量は、2.88gです。

これを求めるためには、まずその調味料100g中の食塩相当量と、使用量を明らかにします。

<うすくちしょうゆ>

食塩相当量:100g当たり16g

使用量(大さじ1):18g

これを使って作られる計算式は以下のようになります。

調味料の塩分濃度×使用量=(16/100)×18=2.88g

結果:うすくちしょうゆ大さじ1に含まれる塩分量は、2.88g

 

例:豆みそ(大さじ1)に含まれる塩分量の計算方法

豆みそ大さじ1に含まれる塩分の量は、約1.96gです。

これを求めるためには、まずその調味料100g中の食塩相当量と、使用する重量を明らかにします。

<豆みそ>

食塩相当量:100g当たり10.9g

使用量(大さじ1):18g

これを使って作られる計算式は以下のようになります。

調味料の塩分濃度×使用量=(10.9/100)×18=1.962g

結果:うすくちしょうゆ大さじ1に含まれる塩分量は、約1.96g


実際の調味の例

 

味噌汁の調味パーセントの計算方法

〔材料〕しいたけだし150g、豆腐15g、豆みそ10g 

〔100g当たりの食塩相当量〕豆味噌:10.9g しいたけだし:0g

 

〔計算方法〕

①味噌に含まれる塩分量を計算する。
豆味噌には100g中に10.9gの塩分を含むため、例の献立で使用される10gの味噌には、1.09gの塩分が含まれることになる。

計算式:(10.9/100)×10=1.09g 

②この塩分(1.1g)をだし汁の重量(150g)で割る。

計算式:1.09÷150×100=0.7266… 約0.73%

 

結果:このみそ汁の調味パーセントは約0.73%

 

〔汁物の計算の注意点〕

※味噌汁などの汁物の場合は、汁に対する調味料の調味パーセントを求めているので、基本的には豆腐などの具の重量を含めない

※だし汁に塩分を含む場合はそれも計算に含める※

 

〔メモ〕みそ汁の調味パーセントの目安は、0.6%~0.8%


ほうれん草のおひたし

〔材料〕ほうれん草300g、こいくちしょうゆ10g、かつおだし5g

 

〔100g当たりの食塩相当量〕こいくちしょうゆ:14.5g かつおだし:0.1g

 

〔計算方法〕

①こいくちしょうゆとかつおだしの塩分量を求める
こいくちしょうゆ:(14.5/100)×10=1.45 塩分:1.45g
かつおだし:(0.1/100)×5=0.005     塩分:0.005g

②調味料中の塩分量(1.45g+0.005 g)を材料の重量(300g)で割る

〔調味料中の塩分量÷材料の重量×100=調味%〕
計算式:(1.45+0.005)/300×100=0.485 調味%:約0.5%

以上の式から、ほうれん草のお浸しの調味%は約0.5%とわかる。

 


参考文献

1 文部科学省,日本食品標準成分表2015年版.

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