34-29 循環器系の構造と機能に関する記述である。

34-29 循環器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)僧帽弁を通る血液は、動脈血である。

(2)肺静脈を流れる血液は、静脈血である。

(3)左心室の壁厚は、右心室の壁厚より薄い。

(4)交感神経の興奮は、心拍数を低下させる。

(5)アンジオテンシンⅡは、血圧を低下させる。

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(1)僧帽弁を通る血液は、動脈血である。
僧帽弁は左心にあるため、動脈血が流れる。

(2)肺静脈を流れる血液は、動脈血である。

(3)左心室の壁厚は、右心室の壁厚より厚い

(4)交感神経の興奮は、心拍数を上昇させる。

(5)アンジオテンシンⅡは、血圧を上昇させる。
アンジオテンシンⅡは全身の動脈を収縮させるとともに、副腎皮質からのアルドステロン分泌を促進させるため、血圧上昇にはたらく。

34-40 免疫と生体防御に関する記述である。

34-40 免疫と生体防御に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)溶血性貧血は、Ⅲ型アレルギーの機序で起こる。

(2)ツベルクリン反応は、Ⅱ型アレルギーの機序で起こる。

(3)形質細胞は、液性免疫を担う。

(4)IgA は、免疫グロブリンの中で最も血中濃度が高い。

(5)IgG は、 5 量体である。

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(1)溶血性貧血は、主にⅡ型アレルギー(細胞傷害型反応)の機序で起こる。

(2)ツベルクリン反応は、Ⅳ型アレルギー(細胞免疫型反応)の機序で起こる。

(3)形質細胞は、液性免疫を担う。

(4)IgGは、免疫グロブリンの中で最も血中濃度が高い。

IgAは分泌液中に存在する。

特に初乳中に高濃度に分泌されており、新生児の感染予防の役割を担っている。

(5)IgMは、 5 量体である。

IgGは、単量体である。

34-34 呼吸器系の構造と機能に関する記述である。

34-34 呼吸器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)左気管支は、右気管支より垂直に近い。

(2)外肋間筋は、呼気時に収縮する。

(3)肺胞膜を介してのガス拡散能は、二酸化炭素より酸素が高い。

(4)二酸化炭素は、血液中で重炭酸イオンになる。

(5)静脈血の酸素飽和度は、約 97% である。

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(1)右気管支は、左気管支より垂直に近い。
左側には心臓があるため、右気管支と比べて左気管支は水平に近い角度となっている。
誤嚥の際には垂直に近い右気管支に入りやすく、肺炎につながりやすい。

(2)外肋間筋は、吸気時に収縮する。

(3)肺胞膜を介してのガス拡散能は、酸素より二酸化炭素が高い

(4)二酸化炭素は、血液中で重炭酸イオンになる。

(5)動脈血の酸素飽和度は、約 97% である。
静脈血の酸素飽和度は、約 75% である。

34-33 神経疾患に関する記述である。

34-33 神経疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)パーキンソン病では、筋緊張低下がみられる。

(2)レビー小体型認知症は、ウイルス感染により起こる。

(3)脳血管性認知症では、感情失禁がみられる。

(4)アルツハイマー病では、症状が階段状に進行する。

(5)アルツハイマー病では、まだら認知症がみられる。

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(1)パーキンソン病では、筋緊張亢進がみられる。

パーキンソン病の4大症状:振戦、固縮、無動・寡動、姿勢反射障害

(2)レビー小体型認知症は、脳にレビー小体(タンパク質)がたまることにより起こる。

(3)脳血管性認知症では、感情失禁がみられる。

(4)脳血管性認知症では、症状が階段状に進行する。

アルツハイマー病では、症状は徐々に進行する。

(5)脳血管性認知症では、まだら認知症がみられる。

脳血管性認知症の特徴:神経症状(言語障害、片麻痺等)、感情失禁、まだら認知症、症状の階段状の進行

34-31 内分泌器官と分泌されるホルモンの組合せである。

34-31 内分泌器官と分泌されるホルモンの組合せである。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)下垂体前葉  -  メラトニン

(2)下垂体後葉  -  黄体形成ホルモン

(3)甲状腺    - カルシトニン

(4)副腎皮質   - ノルアドレナリン

(5)副腎髄質   -  レプチン

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(1)下垂体前葉 - 黄体形成ホルモン
メラトニンは脳の松果体から分泌される。

(2)下垂体後葉 - オキシトシン、バソプレシン

(3)甲状腺(甲状腺傍濾胞細胞) - カルシトニン

(4)副腎皮質 - コルチゾール、アルドステロン、アンドロゲン

(5)副腎髄質 - ノルアドレナリン

レプチンは肥満細胞から分泌され、食欲抑制のはたらきをもつ。

34-32 内分泌疾患に関する記述である。

34-32 内分泌疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)では、高ナトリウム血症がみられる。

(2)バセドウ病では、血清甲状腺刺激ホルモン(TSH)値の上昇がみられる。

(3)原発性甲状腺機能低下症では、血清クレアチンキナーゼ(CK)値の上昇がみられる。

(4)クッシング症候群では、低血糖がみられる。

(5)原発性アルドステロン症では、高カリウム血症がみられる。

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(1)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)では、低ナトリウム血症がみられる。

抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)では、下垂体からの抗利尿ホルモンの過剰な分泌により、低ナトリウム血症がみられる。

(2)バセドウ病では、血清甲状腺刺激ホルモン(TSH)値の低下がみられる。

(3)甲状腺機能低下症では血清クレアチンキナーゼのほか、総コレステロールも上昇する。

(4)クッシング症候群では、高血糖がみられる。

クッシング症候群では、コルチゾールの過剰な分泌がみられ、コルチゾールには血糖値を上昇させる作用がある。

また、血糖値を上昇させる作用に影響があるホルモンは、コルチゾールのほかに、成長ホルモン、アルドステロン、カテコールアミン、甲状性ホルモン、グルカゴン、ソマトスタチンが挙げられる。

(5)原発性アルドステロン症では、低カリウム血症がみられる。

34-30 腎・尿路系の構造と機能に関する記述である。

34-30 腎・尿路系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)集合管は、ネフロンに含まれる。

(2)アンジオテンシンⅡは、アルドステロンの分泌を抑制する。

(3)アルドステロンは、腎実質から分泌される。

(4)バソプレシンの分泌は、血漿浸透圧の上昇により減少する。

(5)心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、ナトリウム排泄を促進する。

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(1)腎小体と尿細管を合わせてネフロンと呼ぶ。

(2)アンジオテンシンⅡは、アルドステロンの分泌を促進する。

アンジオテンシンⅡが副腎皮質を刺激し、アルドステロンの分泌を促進する。

(3)アルドステロンは、副腎皮質から分泌される。

(4)バソプレシンの分泌は、血漿浸透圧の低下により減少する。

バソプレシンが水の再吸収が促進することで、循環血液量が増加し、血圧を上昇させる。

(5)心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は主に心房から分泌され、血管を拡張させることで血圧を低下させ、利尿を促進させる。

34-17 器官・組織とその内腔を被う上皮細胞の組み合わせである。

34-17 器官・組織とその内腔を被う上皮細胞の組み合わせである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)食道―――――移行上皮

(2)胃――――――重層扁平上皮

(3)小腸―――――線毛上皮

(4)血管―――――単層扁平上皮

(5)肺胞―――――円柱上皮

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(1)食道(esophagus)―――――重層扁平上皮

(2)胃(stomach)――――――単層円柱上皮

(3)小腸(small intestine)―――――単層円柱上皮

(4)血管(blood vessel)――――単層扁平上皮

(5)肺胞(alveoli)―――――単層扁平上皮

34-18 アミノ酸と糖質に関する記述である。

34-18 アミノ酸と糖質に関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)人のたんぱく質を構成するアミノ酸は、主にD型である。

(2)アルギニンは、分岐アミノ酸である。

(3)チロシンは、側鎖に水酸基をもつ。

(4)グルコースの分子量は、ガラクトースの分子量と異なる。

(5)グリコーゲンは、β-1,4グリコシド結合をもつ。

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(1)人のたんぱく質を構成するアミノ酸は、主にL型である。

(2)バリン、ロイシン、イソロイシンは、分岐アミノ酸である。

(3)チロシンは、側鎖に水酸基をもつ。

(4)グルコースの分子量は、ガラクトースの分子量と同じで、180.156 g/molである。

(5)グリコーゲンは、 α -1,4グリコシド結合による直鎖構造と、α -1,6グリコシド結合による分岐構造をもつ

34-19 核酸とその分解産物に関する記述である。

34-19 核酸とその分解産物に関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)核酸は、ペプチドに分解される。

(2)ヌクレオチドは、構成糖として六炭糖を含む。

(3)シトシンは、プリン塩基である。

(4)アデニンの最終代謝産物は、尿酸である。

(5)尿酸の排泄は、アルコールの摂取により促進される。

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(1)核酸は、ヌクレアーゼという酵素によってヌクレオチドに分解される。

(2)ヌクレオチドは、構成糖として五炭糖(D-リボース、デオキシ-D-リボース)を含む。

(3)シトシンは、ピリミジン塩基である。

(4)アデニンの最終代謝産物は、尿酸である。

(5)尿酸の排泄は、アルコールの摂取により抑制される。


*核酸は英語で「Nucleic acid」(ニュークレイックアシッド)

34-20 生体エネルギーと酵素に関する記述である。

34-20 生体エネルギーと酵素に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)クレアチンリン酸は、ATP の加水分解に用いられる。

(2)酸化的リン酸化による ATP 合成は、 細胞質ゾルで行われる。

(3)脱共役たんぱく質(UCP)は、ミトコンドリア内膜に存在する。

(4)アイソザイムは、同じ一次構造をもつ。

(5)酵素は、触媒する化学反応の活性化エネルギーを増大させる。

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(1)クレアチンリン酸は、ATP の合成に用いられる。

(2)酸化的リン酸化によるATP合成は、ミトコンドリアで行われる。

酸化的リン酸化による ATP 合成は、 ミトコンドリア内膜とマトリックスのイオン濃度勾配のエネルギーを用いる。

(3)脱共役たんぱく質(UCP)は、ミトコンドリア内膜に存在する。

(4)アイソザイムは、異なる一次構造をもつが、同じ化学反応を起こす。

(5)酵素は、触媒する化学反応の活性化エネルギーを減少させる。

34-21 アミノ酸・たんぱく質・糖質の代謝に関する記述である。

34-21 アミノ酸・たんぱく質・糖質の代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)アスパラギン酸は、アミノ基転移反応によりピルビン酸になる。

(2)ロイシンは、糖原性アミノ酸である。

(3)ペントースリン酸回路は、ミトコンドリアに存在する。

(4)グルコース 6 ホスファターゼは、筋肉に存在する。

(5)グリコーゲンは、加リン酸分解されるとグルコース 1 リン酸を生じる。

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(1)アスパラギン酸は、アミノ基転移反応によりオキサロ酢酸になる。

(2)ロイシンは、ケト原性アミノ酸である。

ケト原性アミノ酸のみの性質であるのはロイシン、リシンの2種類。
ケト原性かつ糖原性アミノ酸であるものは、チロシン、イソロイシン、トリプトファン、フェニルアラニンの4種類
その他のアミノ酸は糖原性アミノ酸である。

(3)ペントースリン酸回路は、細胞質ゾルに存在する。

(4)グルコース 6 ホスファターゼは、肝臓と腎臓に存在する。

(5)グリコーゲンは、加リン酸分解されるとグルコース 1 リン酸を生じる。

34-22 恒常性(ホメオスタシス)に関する記述である。

34-22 恒常性(ホメオスタシス)に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)感覚神経は、自律神経である。

(2)生体にストレスが加わると、副交感神経が優位に活性化される。

(3)ヒトの概日リズム(サーカディアンリズム)は、約 12 時間である。

(4)体温調節の中枢は、視床下部にある。

(5)代謝性アシドーシスが生じると、呼吸が抑制される。

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(1)感覚神経は、体性神経である。

交感神経と副交感神経が、自律神経である。
体性神経と自律神経を合わせて末梢神経と呼ぶ。

(2)生体にストレスが加わると、交感神経が優位に活性化される。

(3)ヒトの概日リズム(サーカディアンリズム)は、約 25 時間である。

(4)体温調節の中枢は、視床下部にある。

(5)代謝性アシドーシスが生じると、呼吸が促進される。


ホメオスタシス:homeostasis

交感神経:Sympathetic nerve

副交感神経:Parasympathetic nerve

34-23 サルコペニアに関する記述である。

34-23 サルコペニアに関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)加齢による場合は、二次性サルコペニアという。

(2)サルコペニアは、内臓脂肪量で評価する。

(3)筋肉量は、増加する。

(4)握力は、増大する。

(5)歩行速度は、遅くなる。

解答・解説を見る
(1)加齢による場合は、一次性サルコペニアという。

寝たきりなどが原因となる場合を、二次性サルコペニアという。

(2)サルコペニアは、四肢骨格筋量で評価する。

(3)筋肉量は、減少する。

(4)握力は、低下する。

(5)歩行速度は、遅くなる
歩行速度が0.8m/秒以下であることが診断基準に含まれる。
歩行速度が>0.8m/秒である場合は握力測定をし、男性30kg、女性20kgを基準として診断に用いる。

34-24 臨床検査に関する記述である。

34-24 臨床検査に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

(1)心電図検査は、画像検査である。

(2)X 線検査は、生理機能検査である。

(3)超音波検査は、妊娠中には禁忌である。

(4)スパイロメトリは、拘束性肺障害の診断に用いられる。

(5)核磁気共鳴イメージング(MRI)検査では、放射線被曝がある。

解答・解説を見る
(1)心電図検査は、生理機能検査である。

(2)X 線検査は、画像検査である。

(3)超音波検査は、妊娠中に胎児の観察に一般的に用いている。

(4)スパイロメトリは、拘束性肺障害の診断に用いられる。
%肺活量が80%以下の場合拘束性肺障害と診断する。

(5)核磁気共鳴イメージング(MRI)検査では、放射線被曝がない。
 CT検査では放射線被爆がある。