⑴ 〔 75g経口ブドウ糖負荷試験 〕で診断する。
妊娠糖尿病の診断に用いるのは75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)である。
詳細は省くが50gOGTTは妊娠中期頃、75gOGTTを行う前にスクリーニングとして行う場合がある。
⑵ 空腹時血糖値150mg/dLでHbA1c 6.5%の場合、〔 妊娠中の明らかな糖尿病 〕と診断できる。
空腹時血糖126mg/dL以上 または HbA1c 6.5%以上 のいずれかを満たす場合、妊娠中の明らかな糖尿病と診断される。
この選択肢の場合、どちらにも当てはまるので「妊娠中の明らかな糖尿病」となる。
妊娠中の明らかな糖尿病は糖尿病であるが、妊娠糖尿病とは区別される。
前者は、いわゆる糖尿病であるのに対し、妊娠糖尿病は「妊娠中に生じる糖代謝異常」を指すので厳密には糖尿病ではない。
⑶ 妊娠20週以降には、耐糖能は〔 悪化する可能性がある 〕。
一般的に、妊娠中期〜後期(特に24~28週)にはインスリン抵抗性が増大し、耐糖能はむしろ悪化する。
そのため、妊娠糖尿病のスクリーニングは妊娠初期だけでなく、妊娠中期に再度行う。
〇⑷ 将来の2型糖尿病発症リスクである。
正しい。(2)の解説の通り、妊娠糖尿病は厳密には糖尿病ではないが、糖代謝異常であることに変わりはない。
そのため妊娠糖尿病を経験した女性は、将来、2型糖尿病を発症するリスクが高い。
出産後も血糖値の管理が推奨される。
⑸ 経口血糖降下薬を〔 使用してはならない 〕。
経口血糖降下薬やGLP-1受容体作動薬などは
胎児の催奇形性リスクや低血糖リスクを伴うため禁忌である。
正しくは、インスリン療法を行う。
文責:アヒル