⑴ 嚥下時には、〔 喉頭蓋 〕が気管を塞ぐ。
気管を塞ぐのは喉頭蓋(こうとうがい)である。喉頭蓋によって食べ物が誤って気管に入るのを防いでいる。
一方で、嚥下のとき軟口蓋が塞ぐのは鼻腔への通路を塞ぐ。これにより、食べ物が鼻に逆流しなくなる。
⑵ 内因子は、〔 壁細胞 〕から分泌される。
内因子が分泌されるのは胃の壁細胞である。
内因子はビタミンB12の吸収に必要で、小腸でのビタミンB12吸収を助ける。
ちなみに主細胞はペプシノーゲンを分泌する細胞である。
⑶ 胆汁は、〔 胆嚢管 〕を経て胆嚢に運ばれる。
胆汁は肝臓で作られた後、総肝管, 胆嚢管を通って胆嚢に蓄えられる。
消化の過程の中で、コレシストキニンが分泌され
胆嚢が収縮し胆汁が胆嚢管→総胆管を経て十二指腸へ分泌される。
〇⑷ オッディ(Oddi)括約筋が弛緩すると、胆汁が十二指腸に排出される。
正しい。少し難しいがオッディ括約筋は、
総胆管と膵管が十二指腸につながる部分(ファーター乳頭)にある括約筋である。
括約筋なので弛緩することで開口し、収縮することで閉口する。
したがって、オッディ括約筋が弛緩するとファーター乳頭が開口し、胆汁が十二指腸に排出される。
⑸ 大腸粘膜には、輪状ヒダがある。
輪状ヒダは、小腸(特に空腸)に存在する構造であり、表面積を増やして栄養の吸収を促進する。
大腸には輪状ヒダはなく、半月ヒダと呼ばれるヒダがある。
文責:アヒル