〇⑴ アミノ酸は、両性化合物である。
アミノ酸は、塩基性部分のアミノ基(-NH₂)と酸性部分のカルボキシ基(-COOH)の両方の構造をもつ。
このため、酸性条件下ではH+を受け取って陽イオンになり、塩基性条件ではH+を放出して陰イオンになる。
上記のように、酸性・塩基性の両方の性質をもつため、アミノ酸は両性化合物と呼ばれる。
⑵ たんぱく質の二次構造は、〔 水素結合 〕により形成される。
たんぱく質の二次構造を形成するのは水素結合である。水素結合によってαヘリックス構造やβシート構造が形成される。
選択肢のジスルフィド結合はたんぱく質の三次構造に関与する結合様式である。
⑶ たんぱく質は、プロテアソームにより〔 分解される 〕。
35-17(3)と同様の選択肢である。
たんぱく質を分解するシステムには、
・ユビキチン-プロテアソーム系(ATPを消費する)
・オートファジー-リソソーム系(ATPを消費しない)の2系統がある。
⑷ フルクトースは、〔 ケトン基 〕をもつ。
フルクトースはケトン基をもつ単糖である。
ケトン基をもつ糖質(語尾が~ose, オース)なので、ケトースとも呼ばれる。
アルデヒド基をもつ単糖としては、グルコースやガラクトースなどがある。
アルデヒド基をもつ糖質(語尾が~ose, オース)なので、アルドースと呼ばれる。
覚え方は下記の通り
・フルクトース(濁音なし)→ケトース(濁音なし)
・グルコース・ガラクトース(濁音あり)→アルドース(濁音あり)
⑸ でんぷんは、〔 α-1,4グリコシド結合 〕をもつ。
でんぷん(アミロースやアミロペクチン)は、α-1,4グリコシド結合をもつ。
アミロペクチンは枝分かれ構造をもつため、α-1,4だけでなくα-1,6グリコシド結合ももつ。
β-1,4グリコシド結合をもつのはセルロースであり、斜め一直線の構造となる。
文責:アヒル