38-90 「授乳・離乳の支援ガイド」に基づいた離乳後期の離乳食の食べさせ方に関する記述である。

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38-90 「授乳・離乳の支援ガイド」に基づいた離乳後期の離乳食の食べさせ方に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

 

⑴ 母乳を中止し、離乳食のみとする。

⑵ 12回食に進めていく。

⑶ 全卵は、食べさせて良い。

⑷ はちみつは、食べさせて良い。

⑸ 手づかみ食べは、させない。

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2024) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (20241014日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

  • 離乳についてまとめ

離乳(開始時期や進行ステージなど) – カコモンズ

 

この問題は「離乳後期」であることに留意し問題を解く必要がある。 

 

⑴ 母乳は〔 中止しない 〕。

離乳後期には、離乳食の後に母乳又は育児用ミルクを与える

このほかに、授乳のリズムに沿って母乳は子どもの欲するままに育児用ミルクは1日2回程度与える[1]、とされている。

 

1日〔 3回食 〕に進めていく。

1日3回に増やしていき、食欲に応じて1回あたりの量も増やしていく

離乳初期:11回食

離乳中期 12回食

離乳後期:13回食

離乳完了期:13回食+補食12

 

⑶ 全卵は、食べさせて良い。

正しい文章である。

離乳初期に少量から卵黄を試し、離乳中期から全卵の摂取を進めていく。

離乳後期では「全卵1/2個」までを目指す。

 

⑷ はちみつは、〔 食べさせない 〕。

1歳未満の乳児がはちみつを食べることで乳児ボツリヌス症にかかることがある。

ボツリヌス菌は芽胞を持ち熱に強く、加熱調理でも死滅しないため、摂取することで腸内に届く。

乳児では腸内細菌叢が発達しきっていないためボツリヌス菌が増殖してしまい乳児ボツリヌス症を引き起こす。
※成人では腸内細菌の方がボツリヌス菌よりも強くボツリヌス菌が増殖できないため発症しない。

加熱が無効なため、はちみつ入り飲料・お菓子なども避ける

 

⑸ 手づかみ食べは、〔 させる 〕。

手づかみ食べは、生後9か月頃から始まり、1歳過ぎの子どもの発達にとって、積極的にさせたい行動である。

食べ物を触ったり、握ったりすることで、その固さや触感を体験し、

食べ物への関心につながり、自らの意志で食べようとする行動につながる[1]

 

類似問題

34-91 離乳の進め方に関する記述である。

33-92 離乳の進め方に関する記述である。

25-97 「授乳・離乳の支援ガイド(平成19年)」に関する記述である。

 

※引用元

[1]厚生労働省,授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版),

https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf2024/10/16閲覧)

 

文責:アヒル(O)


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