日本の4大公害と関連問題について。

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 日本の四大公害

この記事では以下の4つの公害について解説していきます。

 ① 水俣病

 ② イタイイタイ病

 ③ 四日市喘息 

 ④ カネミ油症


① 水俣病

・発生

 1956年に、熊本県水俣市沿岸で発生
 1965年に、新潟県阿賀野川流域で発生(第2水俣病)

・原因物質

 メチル水銀化合物

・症状

 主な症状は、四肢末端の感覚障害、小脳性運動失調、中枢性聴力障害、中枢性平衡機能障害、言語障害など

・メモ

 妊婦がメチル水銀の曝露を受けると、胎盤を通して胎児にメチル水銀が移行することによって、脳性小児麻痺を発症する。

・関連問題

 27-3 公害の発生地域と原因物質の組合せである。


② イタイイタイ病

・発生

 1910~1920年に、富山県神通川流域で発生。
 1960年代前半に顕在化

・原因物質

 カドミウム

・症状

 骨軟化症とそれに伴う諸症状

・メモ

 カドミウムの曝露によって、腎臓の尿細管が障害されリンやカルシウムの再吸収障害が起こる。これによって、骨を形成するために必要なリンやカルシウムは尿中に排出されてしまい、骨が弱くなってくる。

・関連問題

 29-61 食品汚染物質とその健康障害との組合せである。


③ 四日市喘息

・発生

 1960年代前半に、三重県四日市の石油化学コンビナートで発生。

・原因物質

 コンビナートから排出されたガスにふくまれるNOxやSOx。

・症状

 呼吸器系疾患


④ カネミ油症

・発生

 福岡県、長崎県を中心に発生(西日本一帯) 

・原因物質

 カネミ倉庫のPCB(ポリ塩化ビフェニル)などが混入した米ぬか油

・症状

 皮膚への色素沈着 “黒い赤ちゃん”

 


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