39-8 「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」に関する記述である。最も適当なのはどれか。

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39-8 「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 対象者を18歳未満、1864歳、65歳以上で区切って、推奨事項が示されている。

⑵ 「座位行動」という概念が取り入れられた。

⑶ 「高齢者」の運動として、筋力トレーニングは推奨されていない。

⑷ 「高齢者」の身体活動として強度は問わず140分以上行うことが推奨されている。

⑸ 「身体を動かす時間が少ないこども」において推奨されている身体活動の強度は、5メッツ以上である。

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428960.pdf, (2025年3月29日閲覧)

解答・解説を見る

⑴ 対象者を〔 こども・成人・高齢者 〕で区切って、推奨事項が示されている。

「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、

対象者を「こども」「成人」「高齢者」の3つに分類しているが、具体的な年齢区分は明示されていない

健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 覧の欄外には
※1 生活習慣、生活様式、環境要因等の影響により、身体の状況等の個人差が大きいことから、
「高齢者」「成人」「こども」について特定の年齢で区切ることは適当でなく、個人の状況に応じて取組を行うことが重要であると考えられる。

 

⑵ 「座位行動」という概念が取り入れられた。

正しい。生活活動(身体活動+運動)だけでなく、座位行動についても言及されている。

長時間の座位行動が健康に及ぼす影響を考慮し、適切な対策を講じることが推奨されている。

健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 覧の欄外には、座位行動を下記のように定義している。
※6
座位や臥位の状態で行われる、エネルギー消費が
1.5メッツ 以下の全ての覚醒中の行動で、
例えば、デスクワークをすることや、座ったり寝ころんだ状態でテレビやスマートフォン
を見ること。

 

⑶ 「高齢者」の運動として、筋力トレーニング〔 が推奨されている 〕。

高齢者の運動としても下記のように定義されている。

「有酸素運動・筋力トレーニング・バランス運 動・柔軟運動など多要素な運動を週3日以上」

筋力トレーニングを週2~3

健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 覧の欄外には、筋力トレーニングを下記のように定義している。
※5 負荷をかけて筋力を向上させるための運動。筋トレマシンやダンベルなどを使用するウエイトトレーニングだけでなく、
自重で行う腕立て伏せやスクワットなどの運動も含まれる

 

⑷ 「高齢者」の身体活動として〔 歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を 140分以上行うことが推奨されている。

健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 では

3メッツ以上の身体活動を 15 メッツ・時/週以上 (歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日 40 分以上, 1日約6000歩以上)行うことに加え、

多要素な運動を週3日以上取り入れることを推奨事項としている。

 

⑸ 「身体を動かす時間が少ないこども」において推奨されている身体活動の強度は、〔 3メッツ以上 〕である。

健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 覧の下部に、「身体を動かす時間が少ないこども」に対する項目が記載されている。

特に最後の項目の「余暇のスクリーンタイムを減らす」は、現代に特徴的な項目である。

  • 中強度以上(3メッツ以上)の身体活動(主に有酸素性身体活動)を160分以上行う
  • 高強度の有酸素性身体活動や筋肉・骨を強化する身体活動を週3日以上行う
  • 身体を動かす時間の長短にかかわらず、座りっぱなしの時間を減らす。特に余暇のスクリーンタイムを減らす

 

厚生労働省. 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(概要) (2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/001204942.pdf, (2025年3月29日閲覧)

 

文責:アヒル


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