⑴ 鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン値が上昇する。
血清フェリチン値は、貯蔵鉄の量を反映する指標である。
鉄欠乏性貧血では、ヘモグロビンなどよりも先に貯蔵鉄が枯渇しているため、血清フェリチン値は低下する。
⑵ 再生不良性貧血では、骨髄の過形成がみられる。
再生不良性貧血は、骨髄の低形成などによって、骨髄の造血機能が低下することが特徴である。
骨髄での血球全般の産生がうまくできなくなるため、汎血球減少(全ての血球の減少)を生じる。
⑶ 溶血性貧血では、血中の〔 網赤血球は増加 〕する。
網赤血球は、赤血球が成熟する直前の未熟な赤血球のことである。
骨髄で造血幹細胞から分化・成熟し血液中に放出される。血液中で数日かけて完全に成熟し、通常の赤血球となる。
溶血性貧血では、すでに完成した赤血球が外的な要因で破壊され赤血球の不足(貧血)となったものである。
赤血球が不足する分を補うために造血が亢進するので、赤血球になる直前の網赤血球も増加する。
⑷ 血友病Aは、〔 第Ⅷ因子 〕の異常である。
血友病には血友病Aと血友病Bの二種類があり、それぞれ第Ⅷ因子と第Ⅸ因子の異常によって生じる。
血友病Aは第Ⅷ因子 (8)、 血友病Bは第Ⅸ因子 (9) なので
A→B、8→9 と順番になっており覚えやすい。
〇⑸ 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)では、抗血小板抗体が認められる。
正しい。
ITPは免疫系のトラブルによって、自身の血小板が破壊されることで、血小板が減少し出血しやすくなる。
このとき血小板を破壊するのは抗血小板抗体で、免疫系の何らかのトラブルによって産生される。
よって、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)では、抗血小板抗体が認められる。
文責:アヒル