⑴ A 地域の老年人口割合は、B 地域よりも高い。
老年人口割合 = 老年人口/全人口 で計算されるので
A地域の老年人口割合 = 老年人口/全人口 = 300,000人/1,440,000人 = 0.208
B地域の老年人口割合 = 老年人口/全人口 = 400,000人/990,000人 = 0.404
となり、B地域の方が高く誤りとなる。
※ちなみにA:300,000人/1,440,000人 と B:400,000人/990,000人の時点で
Bの方が分母が小さく分子が大きいため、計算せずともBの方が高いとわかる。
(例 A:2/5 と B:3/4 ならBの方が大きい)
⑵ A 地域の粗死亡率は、B 地域よりも高い。
粗死亡率 = 全死亡数/全人口 で計算される。
問題文より、A地域もB地域も全死亡数12,000人なので
A地域の粗死亡率 = 全死亡数/全人口 = 12,000人/1,440,000人 = 0.00833
B地域の粗死亡率 = 全死亡数/全人口 = 12,000人/990,000人 = 0.01212
となり、B地域の方が高く誤りとなる。
※ちなみにこの計算もA:12,000人/1,440,000人 と B:12,000人/990,000人の時点で
Aの方が分母が大きく、分子は同じため計算せずともBの方が高いとわかる。
(例 A:12/100 と B:12/50 ならBの方が大きい)
⑶ A 地域の死亡数は、期待死亡数と同じである。
期待死亡数の算出は基準集団の年齢階級別死亡率を用いる。
例えば0〜14歳を見ると、「0〜14歳は1万人いれば2人死ぬ」ということが表の右端列に
死亡率(人口1万対) 2 という形で記載されている。
これを用いて、A地域の0〜14歳人口24万人に、
基準集団の死亡率「0〜14歳は1万人いれば2人死ぬ」を当てはめると48人死亡する。と想定できる。
同じ手順を15〜64歳、65歳以上でそれぞれ見ていくと
15〜64歳人口90万人に「1万人いれば20人死ぬ」を当てはめると、1800人死亡する。と想定できる。
65歳以上人口30万人に「1万人いれば300人死ぬ」を当てはめると、9000人死亡する。と想定できる。
各年代での死亡数の想定を全て足し合わせると、A 地域の期待死亡数が出せる。
A 地域の期待死亡数は48+1800+9000= 10,848人となり、A地域の死亡数12,000人とは異なるため誤りとわかる。
⑷ A 地域の期待死亡数は、B 地域の期待死亡数よりも多い。
(3)と同様にB地域の期待死亡数を計算すると
0〜14歳人口 9万人に「1万人いれば 2人死ぬ」を当てはめると、18人死亡する。と想定できる。
15〜64歳人口50万人に「1万人いれば 20人死ぬ」を当てはめると、 1,000人死亡する。と想定できる。
65歳以上人口40万人に「1万人いれば300人死ぬ」を当てはめると、12,000人死亡する。と想定できる。
各年代での死亡数の想定を全て足し合わせると、B 地域の期待死亡数は13,018人となり
B 地域の期待死亡数の方が、A 地域の期待死亡数よりも多いため、誤りとわかる。
〇⑸ A 地域の標準化死亡比は、B 地域の標準化死亡比よりも高い。
標準化死亡比=実際の死亡数/期待死亡数 で算出されるため
A地域の標準化死亡比 = 12,000人/10,848人 = 1.106 (標準化死亡比110)
B地域の標準化死亡比 = 12,000人/13,018人 = 0.922(標準化死亡比92.2)となり
A 地域の標準化死亡比は、B 地域の標準化死亡比よりも高く正答であるとわかる。
※ちなみにこの計算もA:12,000人/10,848人 と B:12,000人/13,018人の時点で
Bの方が分母が大きく、分子は同じため計算せずともAの方が高いとわかる。
(例 A:12/50 と B:12/100 ならAの方が大きい)
文責:アヒル