⑴ バセドウ病では、血中LDLコレステロール値が〔 低下する 〕。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)では代謝が亢進するため、
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の分解が促進される。
そのため、LDLコレステロール値は低下する。
※たくさん運動して、たくさん代謝すればLDL下がるイメージでOK。
⑵ バセドウ病では、血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)値が〔 低下する 〕。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)では、甲状腺ホルモンが過剰分泌されている。
甲状腺ホルモンが過剰であるため、
甲状腺刺激ホルモン(TSH)はネガティブフィードバック(負のフィードバック)により低下する。
※これ以上甲状腺ホルモンが出ないように、甲状腺刺激ホルモンは分泌低下する。
ただし甲状腺ホルモン過剰は、甲状腺のトラブルによるものなので、甲状腺刺激ホルモンが低下してもバセドウ病は変わらない。
⑶ 橋本病では、基礎代謝が〔 低下する〕。
橋本病(甲状腺機能低下症)では代謝が低下する。
(1)の「バセドウ病(甲状腺機能亢進症)では代謝が亢進する」の反対と考えるとわかりやすい。
⑷ 副甲状腺機能亢進症では、腎臓における〔 カルシウム再吸収が促進される 〕。
副甲状腺機能亢進症では、副甲状腺ホルモン(PTH)が過剰に分泌される。
副甲状腺ホルモンである、パラトルモンは「血中Ca濃度を上げるはたらき」があるので
腎臓におけるカルシウム再吸収の促進や、骨吸収の促進などが生じる。
〇⑸ 副甲状腺機能低下症では、テタニーが起こる。
正しい。テタニーとは低カルシウム血症で生じるものである。
(4)とは逆に、副甲状腺機能低下症では副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が低下する。
「血中Ca濃度を上げるはたらき」があるパラトルモンの分泌が低下するので、
血清Ca濃度は低下しテタニーが生じる。
文責:アヒル