⑴ 1個の腎臓には、〔 約100万個 〕のネフロンがある。
過去問には見当たらず、その点で難しい。他の選択肢で精査したい。
その上で、片方の腎臓にネフロンは100万個あること、
ネフロンは「腎小体」と「尿細管」に分けられることなどをおさえておきたい。
⑵ ヘンレ係蹄は、〔 近位尿細管と遠位尿細管 〕との間に存在する。
ヘンレ係蹄(ヘンレループ)は、近位尿細管と遠位尿細管の間に存在する。
38-29(3)や36-31(3)にほぼ同じ選択肢が出題されている。※もっと遡るとさらに出題されている。
〇⑶ 近位尿細管では、グルコースが再吸収される。
正しい。生命に必要な化合物の再吸収はほとんどが近位尿細管で行われる。
遠位尿細管はナトリウムイオンや、一部、水の再吸収、カリウム排泄などを行う程度である。
⑷ 健常成人の1日当たりの糸球体濾過量は、〔 約150L 〕である。
1日あたり、糸球体で濾過される血液の量は、ほぼ原尿の量と考えて良いので、
1.5 Lではなく150 L程度である。原尿150 Lから水を含む99%が再吸収され、最終的に約1.5L/日の尿が産生される。
38-29(3)や37-31(2)に同様の選択肢が出題されている。
⑸ 健常成人の尿比重は、〔 1.006~1.030程度 〕に調節されている。
正常な尿比重は1.006~1.030程度である。1.100という数値は高すぎる。
38-83(5)で尿比重を用いたアセスメントの問題が出題されており、
周辺知識として基準値が大まかにどれくらいかおさえておくと誤りと見抜けた。
文責:アヒル