⑴ テロメアは、細胞分裂を繰り返すと〔 短くなる 〕。
テロメアは、染色体の末端にあるDNAの繰り返し配列であり細胞分裂のたびに短縮する。
通常、細胞分裂を繰り返すことでテロメアが短縮し、最終的に分裂できなくなる。
簡単にいうと、細胞分裂をするための「回数券」のようなもので細胞分裂するために回数券を1枚千切っていく。
回数券がなくなると、細胞分裂ができなくなり細胞は死を待つのみとなる。
がん細胞などではテロメラーゼという酵素の働きでテロメアの長さが維持され、無尽蔵に増殖することができる。
(回数券の偽造で無限に増殖する)
〇⑵ 肉芽組織は、線維芽細胞に富んでいる。
肉芽組織は、傷の治癒の過程で形成される組織であり、線維芽細胞、毛細血管などが豊富に存在する。
線維芽細胞はコラーゲンなどを産生し、組織の修復に関与する。
⑶ 良性腫瘍は、悪性腫瘍に比べて細胞の分化度が〔 高い 〕。
良性腫瘍は分化度が高く、正常な細胞・組織構造に似ている。
一方、悪性腫瘍は分化度が低く、正常な細胞・組織構造とは違った形態をとる。
分化度が低く正常な細胞・組織構造とは、違った形態をとることを「異形成が強い」などとも言う。
⑷ 上皮性の悪性腫瘍は、〔 癌 〕と呼ばれる。
上皮性の悪性腫瘍は「癌」である。
胃癌・肺癌など、〜〜上皮組織に生じるものが「癌」と呼ばれていることからも想像が容易い。
非上皮性の悪性腫瘍は「肉腫」と呼ばれる。
骨肉腫などがコレにあたり、骨癌などと呼ばないことからも想像できると思う。
⑸ 脳死では、〔 自発呼吸がみられない 〕。
脳死では、全能機能が停止しているため自発呼吸はできない。人工呼吸器による呼吸は可能である。
心臓死→心臓も脳も機能停止している状態、一般的な死
脳死→心臓は機能しているが脳は全て機能停止している、臓器移植法に定義される死
植物状態→心臓機能も脳幹機能も残存している。栄養素の供給があれば生きられる。
文責:アヒル