はじめに問題文の数値の単位に着目する。ここでは問題文中に
水道水の塩化物イオン濃度として 7. 090 mg/Lが与えられており、
求めるべき塩化物イオン濃度の単位は mmol/Lである。
両者ともに***/Lつまりという単位なので、要するに
“水道水1Lあたりには、7.090 mgの塩化物イオンが入っています。
では、水道水1Lあたり何mmolの塩化物イオンが入っていることになりますか?”
と問われていることとなる。
これらはそれぞれ同じく“水道水1Lあたり”の量を表しているので
問われている内容を、もっと簡略化すると、
“7.090 mgは、何mmolですか?”を問われていることになる。
ゆえに塩化物イオン7.090 mgをmmolに変換する計算を行う。
ここで用いるのが、塩素の原子量: 35.45である。
詳しくは割愛するが、原子量や分子量というのは
【その物質が1 molあるときの質量(g)】と考えて欲しい。
つまり今回の場合、
原子量35.45の塩化物イオンが1 mol、存在するときの質量は35.45 g
である。これを式にすると、
原子量 × mol = 質量(g)となる。
さて、今回は“7.090 mgは、何mmolですか?”を問われているので
35.45 × ? mmol = 7.090 (mg)
を計算することになり、計算すると
? mmol = 7.090 (mg) ÷ 35.45 = 0.200
〇(5) 0.200 mmolとわかる。
※ mol→gから、mmol→mgとそのまま計算している。
mol→gなので、どちらも1/1000にすれば
1/1000 mol→1/1000 gが成り立つ。
ゼロが多くなると見づらいので上記では省略した。
モルの計算は化学の基礎の基礎なので解けて欲しい気持ちがある反面
国試には登場したことがなかったので、対策できていなくても仕方がないと思う。
第40回の国試以降、続けて出題される気はしないが
余力があれば、おさえておきたい。
(1), (2), (3), (4)
文責:アヒル