ナッジとは、人々が自発的に望ましい行動を実行できるように、
強制することなくそっと後押しをすることである。
実行のために努力させるのではなく、気づいたら実行できていた(無意識)。
一番のナッジは「ソーシャルディスタンス確保のためにスーパーのレジの並び列の足元に線が引いてあるやつ」
なんとなくそこで立ち止まるので、強制されることも、インセンティブ(報酬)を受けることもなく
望ましい行動(ソーシャルディスタンス)が取れる。
※ソーシャルディスタンスのために1m離れて立たなきゃ!って努力とか、
スーパーからの強制されてないけどできたでしょ?
⑴ 社員の食塩摂取状況を、社員食堂の入口でデジタルサイネージに表示する。
社員の食塩摂取状況の表示が、自分自身の減塩のための行動につながるとは考えにくい。
減塩に関心がない人にも望ましい行動を選択してもらえる方法でなければ、ナッジの考え方には当てはまらない。
⑵ 全てのメニューの食塩相当量を、社員食堂の食券販売機に掲示する。
情報提供のみでは、健康への関心が低い人には特に効果が薄く、減塩のための行動にはつながりにくいと考えられる。
情報提供→(対象者の勉強・努力)→望ましい行動 となるのでナッジではない。
⑶ 食塩を多く含むメニューを、提供しないようにする。
強制的に排除することで選択の自由を奪うのは、ナッジではない。
あくまでも自発的に選択させやすくする必要がある。
〇⑷ 減塩をアピールせずに、減塩メニューに魅力的な名称をつけて販売する。
減塩をアピールしすぎると、味が薄い、物足りないといった先入観が働き、
選択されにくくなる可能性がある。
そのため、名前を魅力的にしてポジティブな印象を与えた方が無意識に選ばれやすくなると考えられる。
例:「おいしさそのまま!!脅威の食塩30%カット!!減塩みそ汁」→「香り豊かなだし仕立ての味噌汁」
同じ商品でも後者の方が美味しそうで、無意識に手に取りやすく、結果、減塩につながる。
This is … This is… This is… NUDGE.
文責:アヒル(O)