(1) わが国では、食道がんは、〔
下部食道に比べて中部食道に多い 〕。
※「約半数(約50%)が中部食道に見られる」という情報が散見されますが
大元のデータが見つからないため参考程度にしてください。
ただ、中部に多いことは確実です。
(2) 胃食道逆流症では、下部食道括約筋機能の〔
低下 〕がみられる。
「下部食道(噴門の直前)の括約筋(引き締める筋肉)の機能が低下」=「噴門が緩む」ので
胃酸や胃の内容物が食道に逆流することを
「胃食道逆流症」といいます。
(3) 早期胃がんでは、〔
TNM分類 〕が用いられる。
Tumor(腫瘍), lymph Nodes(リンパ節), Metastasis(転移)の状況で分類する。
※ボールマン(Borrmann)分類は進行した癌の分類方法。
〇 (4) ヘリコバクター・ピロリ菌感染は、萎縮性胃炎を起こす。
正しい文章です。感染により胃の粘膜が萎縮し、萎縮性胃炎を起こします。
さらに萎縮性胃炎が継続すると胃がんになる可能性があります。
(5) 〔
後期ダンピング症候群 〕は、インスリンの過剰分泌で起こる。
胃の切除によって食べたものが一気に腸へと流れ込むことによって色々起きるものが「ダンピング症候群」です。
・早期ダンピング症候群
一気に流れ込むことで小腸内の浸透圧が一気に高くなり、腸外から腸内に水分が染み出してくる。
その結果、激しい下痢や循環血液量の低下による低血圧などが生じる
・後期ダンピング症候群
一気に流れ込んできたものが、一気に吸収され、一気に血糖値が上がる。
一気に上がった血糖値を下げるために、一気に大量にインスリンが分泌される。
その結果、インスリン過剰分泌になり「低血糖」になってしまう。
文責:アヒル