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管理栄養士国家試験では、オペラント条件付けについて栄養教育論の分野で過去5年間で2回出題されています。
今後も出題される可能性がありますので、まだあまりわからないという方はしっかりと理解しておきましょう!
ここでは、オペラント条件付けとは何か?ということから、その例、過去の出題までそれぞれまとめていきたいと思います。
目次
オペラント条件付けとは?
人がなんらかの行動を起こした後に、報酬や罰を与えることによって、自発的な行動変容を促すことを「オペラント条件付け」といいます。
報酬や罰などの、刺激には正の強化刺激と負の強化刺激があります。
- 正の強化刺激:行動の頻度を増やす刺激
- 負の強化刺激:行動の頻度を減らす刺激
これらの刺激によって、その行動が増えたり(これを強化という)、逆に減ること(これを弱化という)があるのがオペラント条件付けです。
例えば…
・野菜を食べたら褒められたので、もっと食べるようになった。
・お酒を飲み過ぎたら、体調を崩したのでお酒の量を減らした。
・体重が減ったら、身が軽くなり動きやすくなったので、ダイエットを続けることにした。
等々…
これらはすべて「オペラント条件付け」に該当します。
皆さんもこのようなことを体験したことがあるのではないでしょうか。
ただ、ここで注意が必要なのが、オペラント条件付けとよく間違えられる「レスポンデント条件付け」です。
レスポンデント条件付けとは?
なんらかの刺激によって起こる反射的な行動
例えば…
・梅干しをみたらよだれがでてきた。
・熱々のラーメンを食べたら鼻水がでてきた。
(しかし、例えばこれが、「熱々のラーメンを食べたら、火傷をしたので、ラーメンをあまり食べなくなった」であったら、これは「オペラント条件付け」になります。)
等々…
刺激 ⇒ 反応(反射)
オペラント条件付けと比べると、レスポンデント条件付けは先に刺激があるのが特徴です。
過去の出題
30-100 児童の野菜摂取に関する行動の記述である。オペラント条件づけに当てはまるものとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)先生に「野菜を食べましょう」と言われたので、食べた。
(2)野菜を食べたら先生に褒められたので、次も食べた。
(3)運動後おなかが空いたので、野菜も食べた。
(4)友達が野菜を残したので、自分も食べなかった。
(5)野菜を食べたがおいしくなかったので、食べなくなった。
29-107 刺激-反応理論に関する記述である。勤労者の食行動におけるオペラント条件づけとして、正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)職場の自動販売機を見て、つい缶コーヒーを買った。
(2)同僚のおかわりにつられて、ご飯のおかわりをした。
(3)仕事のストレスがたまり、食べ過ぎた。
(4)上司のダイエットがきっかけになり、ダイエットを始めた。
(5)なかなか体重が減らないので、ダイエットをやめた。
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