⑴ 血小板には、〔 核が存在しない 〕。
赤血球だけでなく、血小板も核を持たない細胞である。
ただし、赤血球はミトコンドリアも持たないのに対し、
血小板はミトコンドリアを有するので、区別をしっかりする必要がある。
⑵ 細胞外のナトリウムイオン濃度は、細胞内より〔 高い 〕。
細胞内外でナトリウムイオン、カリウムイオンの濃度のどちらが高いかは頻出である。
語呂合わせなどでも良いので、しっかり覚えてほしいが、「血液中(細胞外)にナトリウムイオンが多い」ことは、
「食塩の取り過ぎで血中ナトリウム濃度が高くなり、浸透圧によって血圧が上がる」あたりと絡めて覚えるのが
他の科目にも応用できるので可能ならこのように覚えてほしい。
※もし仮に細胞内の方がNaイオンが多い場合、
「食塩を適正に摂っていると細胞内、食塩を過剰に摂ると細胞外(血液中)」など
但し書きやダラダラとした条件が問題文につくことになるが
そんなものを見たことはないと思う。つまり「細胞内なワケがない」ということになる。
〇⑶ 全ての細胞は、1つの受精卵から発生する。
正しい。ヒトを構成するすべての細胞は、たった一つの受精卵から
細胞分裂を繰り返し、さらにそこから
細胞の分化が進み、さまざまな組織や臓器を形成するようになる。
※解答速報作成のとき、当たり前すぎて一瞬、躊躇したので受験生も同様に思ったかもしれない。
⑷ 細胞周期の〔 M期 〕では、染色体が形成される。
38回に続き細胞周期が出題されているが、前年同様、他の選択肢をしっかり拾えれば支障なく解ける問題である。
その上で解説すると、S期でDNAが複製(合成)され、染色体としての形が完成するのはM期(分裂期)である。
※ちなみにS期のSはSynthesis(合成)のS、M期のMはMitosis(有糸分裂)のMを指す。
⑸ マクロファージは、〔 単球 〕から分化する。
マクロファージは、単球から分化する。
一方、リンパ球はB細胞、T細胞、NK細胞などに分化する。
B細胞はさらに形質細胞に分化する。
文責:アヒル