39-147 集団の栄養素等摂取量を評価するために行う食事記録法に関する記述である。

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39-147 集団の栄養素等摂取量を評価するために行う食事記録法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 食事記録法のうち、目安量法は、秤量法に比べて摂取量推定の誤差が小さい。

⑵ 陰膳法に比べて、対象者1人当たりの調査費用が高い。

⑶ 24時間食事思い出し法に比べて、対象者の負担が小さい。

⑷ 食物摂取頻度調査法に比べて、対象者の記憶に依存する。

⑸ 食物摂取頻度調査法に比べて、調査員の負担が大きい。

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428961.pdf, (2025年7月28日閲覧)

解答・解説を見る

 

⑴ 食事記録法のうち、目安量法は、秤量法に比べて摂取量推定の誤差が〔 大きい 〕。

秤量法(実際に測る方法)と、目安量法(お茶碗1杯、唐揚げ1個etc…)を比べれば、より誤差が大きいのは目安量法であるとわかる。

※茶碗のサイズが統一ではないので、お茶椀1杯のグラム数など、どうしても誤差が出る。

 

⑵ 陰膳法に比べて、対象者1人当たりの調査費用が〔 安い 〕。

陰膳法は、対象者に摂取した食事をもう一人分準備してもらい、

それらを直接、化学分析するので精度は高いが、分析費用という面で調査費用が高くなる

 

⑶ 24時間食事思い出し法に比べて、対象者の負担が〔 大きい 〕。

食事記録法は食事の度に、食品や食事の量を事細かく記載しなければならず対象者の負担が大きい

一方で24時間思い出し法は、「昨日何を食べましたか?」の延長なので対象者への負担は小さい

 

⑷ 食物摂取頻度調査法に比べて、対象者の記憶に〔 依存しない 〕。

食事記録法は、食事のためにその都度、秤量し記録するので記憶に依存はしない

食物摂取頻度調査法日常的な摂取頻度を聞くアンケート調査なので、

食事記録法と比べると、対象者の記憶に依存することになる。

 

⑸ 食物摂取頻度調査法に比べて、調査員の負担が大きい。

正しい。食事記録法対象者が記録した内容を調査員が調べ正しく記録されていることを確認した上で

栄養価計算をすることになるので、非常に煩雑な作業が必要になり、調査員の負担が大きくなる

食物摂取頻度調査法も、習慣的な摂取量から摂取栄養素量に変換する必要があるが、

これらの変換はエクセルなどで簡単に処理できるため、食事記録法よりは負担が少なくて済む

 

文責:アヒル


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