(1) 食後は、組織へのアミノ酸の取り込みが〔
促進 〕される。
食後は血糖や血中アミノ酸などが増加している状態で、インスリンの作用により糖やアミノ酸が細胞内に取り込まれていきます。
取り込まれたアミノ酸は体たんぱく質(筋肉や酵素など)の合成に利用されます。
「(2)の解説の真逆」と覚えても良いでしょう。
〇(2) 空腹時は、エネルギー源としての利用が促進される。
正しい文章です。空腹時は血糖値が低下しているため体脂肪や体たんぱく質を分解してエネルギー源とします。
「絶食などの無理なダイエットをすると筋肉が落ちる」のイメージを持っていればOKです。
(3) 空腹時は、体たんぱく質の合成が〔
抑制 〕される。
(1)と(2)の選択肢を合わせると理解しやすい内容だと思います。
空腹時には体たんぱく質の合成は抑制され、むしろ分解が促進されます。
(4)
BCAAは、骨格筋で〔
代謝される 〕。
分岐鎖アミノ酸(BCAA:バリン, ロイシン, イソロイシン)は、骨格筋で代謝されるアミノ酸です。
対照的なものとして、芳香族アミノ酸(AAA:フェニルアラニン, トリプトファン, チロシン)は、肝臓で代謝されるアミノ酸です。
(5)
RTP(rapid turnover protein)は、アルブミンに比べ血中半減期が〔
短い 〕。
高速(急速)代謝回転たんぱく質はアルブミンと比較して血中半減期が短い。
R:
レチノール結合たんぱく質(半減期:約0.5日)
T:
トランスフェリン(半減期:7~10日)
P:
プレアルブミン(半減期:2~3日, 別名トランスサイレチン)で覚えましょう。
上記のほかに炎症時に増加するCRPも半減期が1日未満( 約19時間)のたんぱく質として覚えておきましょう。
文責:アヒル