28-6 疫学研究に関する記述である。A市在住の45歳以上の男性日系人を対象とした[ a ]研究では、飽和脂肪酸の摂取量が10g/日以上の群に対して、10g/日未満の群における10年間の脳卒中死亡率の[ b ]は2.1であった。

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28-6 疫学研究に関する記述である。[ ]に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。
 A市在住の45歳以上の男性日系人を対象とした[ a ]研究では、飽和脂肪酸の摂取量が10g/日以上の群に対して、10g/日未満の群における10年間の脳卒中死亡率の[ b ]は2.1であった。
   a b
(1) コホート ―― 相対危険
(2) コホート ―― 寄与危険
(3) 症例対照 ―― 相対危険
(4) 症例対照 ―― オッズ比
(5) 症例対照 ―― 寄与危険

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   a      b
(1) コホート ―― 相対危険
(2) コホート ―― 寄与危険
(3) 症例対照 ―― 相対危険
(4) 症例対照 ―― オッズ比
(5) 症例対照 ―― 寄与危険


A市在住の45歳以上の男性日系人を対象とした[ コホート ]研究では、飽和脂肪酸の摂取量が10g/日以上の群に対して、10g/日未満の群における10年間の脳卒中死亡率の[ 相対危険 ]は2.1であった。


 

(1)前後比較試験
・集団にある治療を行い、介入前と介入後で病気の様子がどのように変化したかを比較する。
・対照群は設けない。
・患者の主観にも影響される。
・信頼性(エビデンスレベル)はあまり高くない。

(2)無作為化比較試験(ランダム化比較試験)
・コンピューターなどを使って無作為に群を分ける
・治療や検査法の有効性を客観的に調べることができる。
・信頼性が高い。

(3)非無作為化比較試験(非ランダム化比較試験)
・群を分ける際に無作為ではなく、検査を受けた群と受けてない群などで作為的にわける。
・無作為化比較試験よりも信頼性は低い。

(4)症例対照研究
・病気の患者を「症例」、病気でない患者を「対照」とする。
・同じ年齢や性別の群のなかで、ある病気を発症した人(症例)と発症していない人(対照)を分ける。
・群をわけて病気の原因を探る。

(5)症例研究(ケーススタディ)
・一つまたは一定の限られた数の複数の事例に焦点を当て、分析・考察し、ある問題や現象に関する理解を深める。
(ある事例について、分析・考察すること)
・時間がかかり、一般化が難しい。

(6)横断研究
・ある一時点におけるデータ収集をもとに解析を行う最も単純な研究方法。
・調査は一回しか行わないので、時間的な前後関係は明らかにすることはできない。
(例)2016年4月におけるC型肺炎患者数

(7)地域相関研究(生態学的研究)
・分析の単位が、人間の集団あるいはグループである研究。
・国や県のような行政上の管轄地域間における野菜摂取率とがん死亡率との相関研究など。
 
(8)コホート研究
・特定の要因に曝露した群と曝露していない群を一定期間追跡し、研究対象となる疾病の発生率を比較することで、要因と疾病の関連を調べる。
(例)習慣的な塩分摂取量と心筋梗塞発生の関連、喫煙の有無と肺がん発症の関連


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