妊娠期の生理的変化は国試でよく出題される。
妊娠期の母体は胎児への栄養供給などのために、
各代謝や血液・循環器系の指標が
どのように増えるか?減るか?から覚えると学習しやすいと思う。
⑴ 1回当たりの心拍出量は、〔 増加 〕する。
妊娠期には、母体と胎児の両方に血液を送る必要があるため、
循環血液量が増加し、心拍数も増加する。それに伴って心拍出量は増加する。
※体内の血液量が増える
→増えた分の血液を母体と胎児側へしっかりと循環させる必要がある
→→1回当たりに送り出す血液量と心拍数が増える
→→→心拍出量が増加する
※※心拍出量 = 1回当たりに送り出す血液量 × 心拍数
⑵ 糸球体濾過量は、〔 増加 〕する。
⑴の通り、循環血液量が増加するため、糸球体に流れ込む血液の量も増加する。
35-89(2)に「誤) 糸球体濾過量は、妊娠期には減少する。」と出題されている。
⑶ 血中ヘモグロビン値は、〔 減少 〕する。
循環血液量が増加することで、赤血球数も増加するが、
それ以上に血漿(≒水分)の増加量が多いため、
血液がシャバシャバに薄まったような状態となり、
見かけ上の貧血状態(ヘモグロビン濃度の低下)になる。
※赤血球が10増えても水が100増えるので濃度的には薄まっているイメージ
36-87(1)「正) 妊娠期の母体において、血中ヘモグロビン値は低下する」
33-89(4)「誤) 妊娠期のヘモグロビン濃度は、上昇する。」と繰り返し出題されている。
⑷ 血中アルブミン値は、〔 減少 〕する。
⑶と同じように、血漿量(水分)が大きく増加するため、
アルブミン自体の量が変化しなくても、血中アルブミン濃度は低下する。
※過去問での出題は34-88(3)「正) 血清アルブミン値は、低下する。」と少し古いが
(2)のヘモグロビン濃度と関連して覚えておくと良い。
〇⑸ 血中トリグリセリド値は、上昇する。
正しい。
妊娠期には、胎児の発育のため脂質合成が増加し、
血中トリグリセリド(中性脂肪)は上昇する。
類題34-88(5)
※ところで、シャバシャバって方言?
文責:アヒル(O)
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