40-68 遺伝形質に関する記述である。

40-68 遺伝形質に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

⑴ 遺伝子多型は、集団の1%未満の頻度で存在する遺伝子変異である。

⑵ 体質の差を生む要因として、遺伝子多型がある。

⑶ 遺伝子多型の一種であるSNPは、1つの塩基が別の塩基に置換された遺伝子変異である。

⑷ 倹約遺伝子は、エネルギー消費を抑制するように働く遺伝子である。

⑸ 肥満のリスクを高める要因として、脱共役たんぱく質1(UCP1)の遺伝子変異がある。

 

厚生労働省. 『第40回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2026) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001663681.pdf, (2026年3月3日閲覧)

 

 

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解答・解説を見る

 

⑴ 遺伝子多型は、集団の〔 1%以上 〕の頻度で存在する遺伝子変異である。

遺伝子多型は、集団の1%未満ではなく1%以上の頻度で存在する遺伝子変異である。

※1%未満は単なる突然変異として扱われる。

 

⑵ 体質の差を生む要因として、遺伝子多型がある。

⑷ 倹約遺伝子は、エネルギー消費を抑制するように働く遺伝子である。

⑸ 肥満のリスクを高める要因として、脱共役たんぱく質1(UCP1)の遺伝子変異がある。

 

いくつか種類があるが、倹約遺伝子の一つとして

脱共役たんぱく質1(UCP1)遺伝子の多型がある。

そもそもUCP1は、電子伝達系でのATP合成の邪魔をする働きを持ち、

UCP1が働くほどATPの合成効率は悪くなる。(※ATPの代わりに熱を産生する)

このUCP1が変異し、ATPの合成を邪魔しにくくなる(≒熱産生しなくなる)と、

エネルギーを熱として逃がしにくくなり、

効率よくATPを合成できるようになる。

すると、エネルギー消費(無駄遣い, 浪費モード)が抑えられ、

余ったエネルギーを体脂肪として蓄えやすくなる(倹約モード)ため、肥満のリスクが高まる

このように、UCP1遺伝子の多型倹約遺伝子の一つとされ、

遺伝子多型による体質の差を生む要因となる。

 

よって(2),(4),(5)は正しい。

 

⑶ 遺伝子多型の一種であるSNPは、1つの塩基が別の塩基に置換された遺伝子変異である。

SNP一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphisms)と呼ばれる変異で

ATGC → ATTC のように一つの塩基が別の塩基に置き換わったものを指す。

類題:37-68、35-6830-70

 

文責:アヒル

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