この問題では空腹時の糖代謝について問われており
空腹時の糖代謝に関しては、
低下する血糖値を補うために
・グリコーゲン分解の亢進
・糖新生の亢進
この2つが行われることを、しっかり覚えておきたい。
そして国試レベルでよく出題される
糖新生の材料は、アラニン、乳酸、グリセロールである。
そしてひっかけ選択肢の代表として、
脂肪酸、ケト原性アミノ酸(リシン、ロイシン)が誤りと覚えておくと良い。
この問題も上記の知識だけで解くことができる。
⑴ グルコース6–リン酸からグルコースへの変換が〔 促進される 〕。
前述の観点で見ると(1)はグルコースの合成が抑制されている時点で誤りとわかる。
ちなみに「グルコース6–リン酸からグルコースへの変換」は糖新生の最後のステップであり、
肝臓には、このステップを進める酵素(グルコース–6–ホスファターゼ)が存在するので
肝臓では糖新生やグリコーゲン→グルコース合成 を行うことができる。
※筋肉はこの酵素をもたないため、筋グリコーゲンを分解しても血糖維持には直接使えない。
⑵ 乳酸からピルビン酸への変換が〔 促進 〕される。
コリ回路(乳酸→ピルビン酸→→グルコース, 糖新生のひとつ)の反応を進めるために、
乳酸からピルビン酸への変換は促進される。
〇⑶ グリセロールからのグルコース合成が亢進する。
正しい。
38-71(1) 「正) 空腹時には、グリセロールはグルコースの合成に利用される。」
35-72(4)「正) 空腹時には、トリグリセリドの分解で生じたグリセロールは、糖新生に利用される。」と
ほぼ同じ内容が出題されている。
⑷ 脂肪酸からのグルコース合成が亢進する。
脂肪酸からグルコースは合成されない これだけ必ず覚える。
38-71(3) 「誤) 空腹時には、パルミチン酸はグルコースの合成に利用される。」として同じ趣旨の問題が出題されている。
類題:30-75、32-75
⑸ リシンからのグルコース合成が亢進する。
リシンはケト原性アミノ酸であり、糖新生の材料(グルコース)にはならない。
ケト原性アミノ酸であるリシンとロイシンは、糖新生の材料にならないのでひっかけ問題として登場しやすい。
糖新生の材料にならないアミノ酸としてこの2つを覚えておくと良い。
※ケト原性アミノ酸と糖原性アミノ酸の両方の性質を持つアミノ酸も存在し、
それぞれ覚えようとすると大変なので
まずはリシンとロイシンだけを覚えておくと良い。
38-71(2) 「誤) 空腹時には、ロイシンは糖新生の材料となる。」として同じ趣旨の問題が出題されている。
文責:アヒル
😫 解説を読むのに疲れたら・・・
気分転換に目を休めながら”聴く読書”はどう?
無料で試してみてね(期間中に解約で0円)
※Amazon公式サイトへ移動します。規約や無料期間などは遷移先を参照