30-13 市町村保健センターに関する記述である。

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30-13 市町村保健センターに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)全国に約500か所設置されている。
(2)センター長は医師に限られる。
(3)医療機関の監視を行う。
(4)設置に関しては健康増進法に規定されている。
(5)ソーシャルキャピタルの積極的活用が求められている。

解答・解説を見る

(1)全国に約2500か所設置されている。

(2)センター長は医師でなくてもよい。医師以外では、保健師のような医療職の場合や行政職(事務職)などがある。

(3)医療機関の監視を行うのは保健所である。

(4)設置に関しては地域保健法に規定されている。

(5)ソーシャルキャピタルの積極的活用が求められている。
 


 

保健所と保健センターの違い


保健所


 都道府県、政令指定都市、中核都市などの地域保健を担う施設である。
 国民健康・栄養調査に関する調査を行う。

<特徴>
 保健センターよりも専門的で広域的な部分を担当する。
 地域保健法に基づいて設置されている。

<業務内容>
 地域保健法では以下のように定められている。

 第1項 地域保健に関する思想の普及及び向上に関する事項
 第2項 人口動態統計その他地域保健に係る統計に関する事項
 第3項  栄養の改善及び食品衛生に関する事項
 第4項  住宅、水道、下水道、廃棄物の処理、清掃その他の環境の衛生に関する事項
 第5項  医事及び薬事に関する事項
 第6項  保健師に関する事項
 第7項  公共医療事業の向上及び増進に関する事項
 第8項  母性及び乳幼児並びに老人の保健に関する事項
 第9項  歯科保健に関する事項
 第10項  精神保健に関する事項
 第11項  治療方法が確立していない疾病その他の特殊の疾病により長期に療養を必要とする者の保健に関する事項
 第12項  エイズ、結核、性病、伝染病その他の疾病の予防に関する事項
 第13項  衛生上の試験及び検査に関する事項
 第14項  その他地域住民の健康の保持及び増進に関する事項
 

 市町村保健センター


 市町村レベルでの健康づくりを担う。全国に約2500か所設置されている施設である。

<目的>
 市町村保健センターは、住民に対し、健康相談、保健指導及び健康診査その他地域保健に関し必要な事業を行うこと。

<業務内容>
 地域住民の健康相談、保健指導、予防接種や各種検診など。

 ・母子健診
 ・一般住民に対する健康教育、栄養相談
 ・福祉に関する業務(高齢者のサポートなど)
 ・未熟児に対する訪問指導

<特徴>
 対人サービスを主とする。
 市町村は、市町村保健センターを設置することができる。


参考:厚生労働省HP『地域保健法』http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO101.html.2016年5月21日参照


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