40-27 消化器疾患に関する記述である。

40-27 消化器疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ たんぱく漏出性胃腸症では、高アルブミン血症がみられる。

⑵ クローン病の発症は、高齢者に多い。

⑶ 潰瘍性大腸炎は、大腸がんのリスク因子である。

⑷ 過敏性腸症候群は、器質的病変がある。

⑸ 麻痺性イレウスでは、腸蠕動音が亢進する。

 

 

厚生労働省. 『第40回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2026) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001663681.pdf, (2026年3月3日閲覧)

 

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消化器疾患の基本的な特徴(症状やリスク因子など)はしっかりおさえておきたい。

 

⑴ たんぱく漏出性胃腸症では、〔 低アルブミン血症 〕がみられる。

たんぱく漏出性胃腸症では、文字通り、

血中のたんぱく質(アルブミンなど)が消化管内(胃腸)してしまう疾病である。

漏れ出てしまう分、血中からは失われていくので低アルブミン血症となる。

血中のたんぱく質、特にアルブミンが減るため、

浮腫などを生じやすいこともセットで覚えておくと良い。

「膠質浸透圧低下による浮腫」などと書かれることもあるが同じことである。

32-27 に類題

38-123(3) , 35-123 , 33-127 , 31-128 , 他多数に栄養療法(高たんぱく質食とする)

※人体での過去5年の出題がなくても臨床の過去5年の出題があるので
理解できていれば解ける問題(これが分野間のつながり)
人体→臨床→人体のように頭の中で知識が広がっていくのが理想

 

 

⑵ クローン病の発症は、〔 若年者 〕に多い。

クローン病の発症は、高齢者ではなく10〜20歳代の若年者に多いため高齢者は誤り

潰瘍性大腸炎はもう少し年齢層が高いが、それでも20〜40歳代程度なので

いずれにせよ高齢者は当てはまらない。

 

 

⑶ 潰瘍性大腸炎は、大腸がんのリスク因子である。

正しい。潰瘍性大腸炎が長期化すると、大腸がん発生リスクが高まる

このように「〇〇は××のリスク因子である」という繋がりは頻出なので登場するたびに覚えておきたい。

一見症状が酷く見えるクローン病の方が発癌リスクが高そうだが、

広く薄くじわじわ炎症する潰瘍性大腸炎の方が発癌リスクが高いことも覚えておきたい。

 

 

⑷ 過敏性腸症候群は、〔 器質的病変ない 〕。

過敏性腸症候群は、

炎症や腫瘍などのの目に見えるトラブル(質的病変)がないにもかかわらず、

ストレス等により腹痛や下痢・便秘が起こる、

はたらきトラブル(機能疾患)なのが最大の特徴。

言い換えると、内視鏡などで検査をしても異常が見つからないのが特徴となる。

※ストレスなどによる疾患なので、精神的なストレスを避け、刺激物の摂取を避ける。(35-123)

 

 

⑸ 麻痺性イレウスでは、腸蠕動音が〔 低下消失 〕する。

イレウス=閉塞

麻痺性イレウスでは、腸管の運動が麻痺して低下するので、

腸の蠕動運動(腸が中身を揉みながら動かす運動)、および、

その活動に伴う音(腸蠕動音)は低下消失する。

ちなみに、腸管が物理的に詰まる機械的(閉塞性)イレウスでは、

詰まりを突破しようと腸管が激しく動くため腸管蠕動運動は亢進する

32-27 に類題

イレウス全般で、腸がうまく機能していないので、経腸栄養は選択できない旨がよく出題される。

 

文責:アヒル

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