⑴ エネルギーは、〔 およそ1,800kcal 〕とする。
非妊娠時の体格が標準(BMI22.9)であるため、
標準的なエネルギー必要量に妊娠後期の付加量を加算して設定する。
標準的なエネルギー必要量は、標準体重53(kg) × 30 (kcal/kg) = 1,590 kcal で計算でき、
エネルギー付加量がわからなくても、選択肢の1,400kcalでは極端なエネルギー制限となり、
不適となる。
※ちなみに付加量は+200kcalなので、ここでは1800kcal程度とする。
⑵ たんぱく質は、〔 50〜55 g 〕とする。
妊娠高血圧症候群において、たんぱく質摂取量の極端な制限は推奨されていない。
尿たんぱくの漏出などを考慮し、妊娠後期の付加量を加えた十分な量を確保する。
たんぱく質:標準体重53(kg) × 1.0 (g/kg/日) = 53 g/日 で計算できる。
よって50〜55g程度は必要であり、選択肢の45gは少ない。
⑶ 食塩は、〔 7〜8g/日程度 〕とする。
この患者は高血圧を伴うが、妊娠中の過度な食塩制限は、循環血漿量の減少を招き
胎盤への血流を悪化させるリスクがある。
そのため、通常は7〜8g/日程度とし、高血圧患者に行うような厳格な制限(6g/日未満など)は行わない。
⑷ カリウムは、〔 制限しない 〕。
血中カリウム値が4.5mEq/Lと基準値内であり、
高カリウム血症を呈していないため、カリウムの厳格な制限は不要である。
〇⑸ 飲水量は、制限しない。
正しい。妊娠高血圧腎症において、
心不全や肺水腫、乏尿などの重篤な症状がない限り、
飲水量の制限は原則として行わない。
・脱水による循環血液量の減少→胎児への血流低下
・脱水+出産に向けた血液凝固能の亢進による血栓形成
などの懸念があるため飲水量の制限はしない。
文責:アヒル
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