まず教科書的には、提示された検査値から病態を把握したい。
BMI 27.8 (肥満1度)、腹囲95cm (内臓脂肪蓄積)、
トリグリセリド160mg/dL (高トリグリセリド血症)であることから、
この患者は「脂質異常症を伴う肥満症」であると判断できる。
この判断から、摂取エネルギーや減量ペースの目標を考えることになる。
⑴ 〔 体脂肪量 〕を減らす。
除脂肪体重=体重から体脂肪を引いたもの なので
これは骨や内臓、筋肉などの量を表す。(特に骨格筋量を反映する)
肥満症なので体重を減らすこと自体には問題はないが
減らすべきなのは骨格筋ではなく、体脂肪、特に内臓脂肪を減らさなければならない。
国試の問題では、基本的に「除脂肪体重を減らす」=「筋肉を落としましょう」という選択肢は出ないので
「除脂肪体重」の定義を覚えて間違えないようにしたい。
38-121(2)に「誤)除脂肪体重を減らす。」という内容が出題されている。
⑵ 〔 3〜6か月の間に現在の体重の3% 〕の減量を目標とする。
BMI35未満の肥満症における減量目標は、「3〜6か月の間に現在の体重の3%の減量」である。
38-121(1)に「誤) 1か月で 10 kg の減量(体重の12.5%)を目標とする。」が出題されている。
⑶ エネルギー摂取量は、〔 25kcal/kg標準体重/日 〕とする。
肥満症の目標エネルギー量は、標準体重あたり25 kcal/kgとして計算する。
一般的には、エネルギーは30kcal/kgで計算すれば良いが、肥満症なのでエネルギーを制限する必要があり、
「30から少し減らした25kcal/kgとする」くらいのスケールで覚えておくと覚えやすい。
類題:37-118(準備中)、38-121
〇⑷ たんぱく質の摂取エネルギー比率は、18%Eとする。
正しい。肥満症の食事療法でエネルギー制限を行う場合でも、
PFC比は原則として大きく変えない。
たんぱく質は13〜20%Eの範囲内に収めるのが適切である。
※特定の栄養素の比率を大きく下げたり増やしたりするのではなく
比率はそのまま摂取エネルギー量を下げることが大事。
例) 2550kcal→2125kcalに減らすが、PFC比は変えない。
⑸ 脂肪の摂取エネルギー比率は、15%Eとする。
脂肪の摂取エネルギー比率も(4)の通り、大きく変更はせず
20〜30%Eとする。
文責:アヒル
😫 解説を読むのに疲れたら・・・
気分転換に目を休めながら”聴く読書”はどう?
無料で試してみてね(期間中に解約で0円)
※Amazon公式サイトへ移動します。規約や無料期間などは遷移先を参照