まずは提示された検査値から病態を把握したい。
BMI25.2 (肥満1度)、トリグリセリド180mg/dL (高トリグリセリド血症)であることから、
この患者は「高トリグリセリド血症を伴う肥満」であると判断できる。
高トリグリセリド血症において制限すべき項目(アルコールや糖質など)を整理しておくと今後の累代に対応できる。
⑴ エネルギー 2,000kcal
問題文より現在の体重が80kg、標準体重は70kgで、
肥満症は標準体重をもとに計算するので70kgを用いて
25~30kcal/標準体重kgで概算すると、
エネルギーの目標量は、1750〜2100kcalとなる。
選択肢は2000kcalなので改善すべき項目ではない。
⑵ たんぱく質 90g
たんぱく質の摂取エネルギー比率は、13〜20%Eである。
(1)で計算した2000kcalの13〜20%E、すなわち
13%:260kcal(65g)〜20%:400kcal(100g)であるため、
90gは適正の範囲内である。よって改善が必要な項目ではない。
⑶ 飽和脂肪酸 12g
動脈硬化性疾患予防のため、飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率は7%E未満を目標とする。
2000kcalの7%は140kcal(約15.5g)であるため、12gは適正の範囲内である。
よって改善が必要な項目ではない。
⑷ 食物繊維 25g
食物繊維は、脂質異常症の栄養管理において積極的な摂取が推奨される栄養素(20g/日以上など)である
そのため25gは適正で、改善が必要な項目ではない。
〇⑸ アルコール 45g
アルコールの過剰摂取はトリグリセリド値を上昇させる原因となるため、
高トリグリセリド血症の患者では純アルコール量で25g/日以下(または禁酒)に制限する必要がある。
よって、この選択肢が改善が必要な項目である。
そもそも、疾患に関わらず健康日本21において
「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を
1日の平均純アルコール摂取量が男性で 40g以上、女性で 20g以上と定義とされているので
残念ながら
その値を超えるアルコール摂取量を45g/日を良しとする選択肢が正答になる問題は国試に出ないと割り切って良い。
文責:アヒル
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