30-123 成人の肥満に関する記述である。

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30-123 成人の肥満に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)内臓脂肪型肥満は、内臓脂肪面積が100cm2以上を言う。
(2)体脂肪量の評価は、血清LDL-コレステロール値を用いる。
(3)減量により、血清レプチン値は上昇する。
(4)超低エネルギー食(VLCD)は、医療監視下で行う。
(5)エネルギーの摂取量は、35~40kcal/kg標準体重/日とする。

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(1)内臓脂肪型肥満は、内臓脂肪面積が100cm2以上を言う。
 内臓脂肪型肥満とは、肥満タイプのひとつで、腹腔内の腸のまわりに脂肪が過剰に蓄積している状態である。


(2)体脂肪量の評価は、上腕三頭筋部皮下脂肪厚を用いる。

「その他の指標」
 ● 内臓脂肪量の指標…ウエスト周囲長、ウエスト/ヒップ比
 ● 内臓たんぱく量の指標…アルブミン、トランスフェリン、レチノール結合たんぱく、プレアルブミン
 ● 骨格筋量の指標…上腕筋囲、上腕筋面積、クレアチニン身長係数など

 
(3)減量により、血清レプチン値は低下する。

(4)超低エネルギー食(VLCD)は、医療監視下で行う。

 超低エネルギー食(VLCD)とは、肥満症治療食の一つで、一日600kcal以下である。
 600kcalでは、基礎代謝量にも満たないことから、ケトン体の蓄積による代謝性アシドーシス、水分の摂取不足、体たんぱく質の崩壊などに注意しなくてはならない。このことから超低エネルギー食(VLCD)は、医師の監視下で行う必要がある。

(5)エネルギーの摂取量は以下の通りである。

脂肪細胞の質的異常による肥満症:25≦BMI<30では25kcal/kg標準体重を、
脂肪組織の量的以上による肥満症:BMI≧30では、20kcal/kg標準体重をそれぞれ摂取エネルギーの目安にする。その際、標準体重(kg)=身長(m)2×22で算出する。
(日本肥満学会編:肥満症治療ガイドライン2006.p.20より)


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