コンテンツへスキップ

30-120 食品が医療品に及ぼす影響に関する記述である。

スポンサーリンク


30-120 食品が医療品に及ぼす影響に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)クロレラは、ワルファリンの効果を減弱する。
(2)納豆は、HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)の効果を増強する。
(3)グレープフルーツは、カルシウム拮抗薬の効果を減弱する。
(4)牛乳は、ビスホスホネート薬の効果を増強する。
(5)セント・ジョーンズ・ワートは、スルホニル尿素(SU)薬の効果を増強する。

解答・解説を見る

(1)クロレラは、ワルファリンの効果を減弱する。

(2)納豆は、抗凝固剤及びワルファリンの効果を減弱する。

(3)グレープフルーツは、カルシウム拮抗薬の効果を増強する。
⇒グレープフルーツに含まれる成分が薬物代謝酵素の活性を阻害することによって、薬物の血中濃度が上がり効果が増強される。

(4)牛乳は、ビスホスホネート薬の効果を減弱する。
⇒牛乳に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンと難治性のキレートが形成されることで薬剤の吸収が阻害されるため。

(5)セント・ジョーンズ・ワートは、HIV治療薬(サキナビル、リトナビル)や、抗凝固剤、強心薬など多くの薬の効果を減弱する作用がある。
⇒セント・ジョーンズ・ワートは、セイヨウオトギソウとも呼ばれる。
これは、肝臓での薬物の代謝酵素であるCYPを誘導することによって、薬剤の濃度を低下させ、薬剤の効果を減弱させる可能性がある。

スポンサーリンク


コメント

関連記事