28-162 食事調査法に関する記述である。
28-162 食事調査法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 (1) 秤量記録法では、世帯単位の調査はできない。 (2) 秤量記録法では、習慣的な食事内容の変更が生じにくい。 (3) 24時間思い出し法では、面接者間の面接手順を統一させる。 (4) 24時間思い出し法では、食物摂取頻度調… 続きを読む »28-162 食事調査法に関する記述である。
28-162 食事調査法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 (1) 秤量記録法では、世帯単位の調査はできない。 (2) 秤量記録法では、習慣的な食事内容の変更が生じにくい。 (3) 24時間思い出し法では、面接者間の面接手順を統一させる。 (4) 24時間思い出し法では、食物摂取頻度調… 続きを読む »28-162 食事調査法に関する記述である。
26-163 食事調査法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) 食事記録法は、食物摂取頻度調査法に比べて、回答者の負担が小さい。
(2) 24時間思い出し法は、食物摂取頻度調査法に比べて、一度に多くの対象者に調査が可能である。
(3) 24時間思い出し法は、食事記録法に比べて、回答者の記憶への依存度が高い。
(4) 24時間思い出し法は、食事記録法に比べて、習慣的な食事内容が変更される可能性が大きい。
(5) 食物摂取頻度調査法は、陰膳法に比べて、調査費用が高い。
1.食事調査方法の種類
2.それぞれの方法の特徴(メリットデメリット)
1.食事調査方法の種類
食事調査法には、食事の際に記録のする方法と、過去の食事について思い出すなどして情報を収集する方法がある。また、過去の情報によるものでは、実際に食べたものを一つずつ思い出す24時間思い出し法や、習慣的な食事の摂取について調べる食事歴法に分けられる。
このように食事調査の方法は調査法や目的によって、食事記録法、陰膳法、24時間思い出し法、食物摂取頻度法、食事歴法などに分けられる。
① 食事記録法…食事をすべて記録する方法
② 陰膳法…実際に食べた料理や食物を分析する方法
③ 24時間思い出し法…前日の食事を申告する方法
④ 食物摂取頻度調査法…習慣的な摂取頻度を申告する方法
⑤ 食事歴法…過去の食事歴を申告する方法
中でも①食事記録法、②陰膳法は実際に食べた食事(事実)に基づく記録であるのに対して、③24時間思い出し法や④食事摂取頻度調査法、⑤食事歴法は対象者の記憶に頼る方法である。
2.それぞれの特徴(メリットデメリット)
実際に被験者が摂取した食事と同じものをもう一つ作り、科学的な分析をしたうえで摂取栄養素量を推定する。
<メリット>
・食品成分表の有する誤差が解消される。
・他の食事法と比較する際のゴールドスタンダートとなる。
・食品成分表に記載されていない食品も評価することができる。
<デメリット>
・多くの経費や手間がかかる。
・大人数の調査にはあまり向かない。(何千人、何万人~など)
前日の食事を思い出し、栄養摂取量を推定する方法。面接による調査がほとんどである。
24時間思い出し法は『食事思い出し法』の中で最も一般的な方法である。
集団の平均摂取量を調査する際には、季節や曜日による変動を考慮する。
<メリット>
・集団の平均摂取量を把握することができる。
・数日間の調査によって、個人の食習慣を知ることもできる。(まれにしか食べない食事なども)
<デメリット>
・7歳以下の小児や75歳以上の高齢者には向かないことが多い。
(被験者の短期間の記憶能力に依存する調査であるため。)
・他の調査法よりも過少申告しやすい。
・摂取量を正確に把握することは難しい。
・聞き取る側の技量が必要である。
主要な食品や料理に関する習慣的な摂取頻度や状容量を択一式で回答させ、栄養摂取量を推定する方法。質的評価と判定量評価に分けられる。質問票を用いるのが一般的であり、食物摂取頻度質問票(FFQ)と呼ばれる。面接式、自記式どちらでも調査可能である。
摂取量の正確さを増すために用いられるものとして、半定量式食物摂取頻度法があり、標準的な一回の摂取量を質問票に示し、それに対して被験者が食べた量を相対的に答える。
<メリット>
・コーディングが簡便である。
(調査を機械的に行うこともでき、それに対してあまり費用はかからない。)
・長期間の食事摂取状況を把握できる。
・多人数の評価が可能で回答率も高い。
・栄養士を必要としない。
・疫学研究に用いりやすい。
<デメリット>
・栄養素の摂取量を精密に把握することはできない。
・日間変動に関する情報が得られない。
様々な期間における個人の日常的な食品摂取や食事パターンを調査する方法。期間は1か月、または半年間、一年間とされることが多い。
<メリット>
・日常的な食品摂取や食事のパターンを調査することができる。
・集団の平均や分布を調べることができる。
・栄養素の摂取量によって対象者を分類することができる。
<デメリット>
・訓練された栄養士でないと面接を行うことは難しい。
・日間変動の大きい食習慣の被験者には適さない。
・過大評価になりやすい。
・記憶力が必要である。