Hillの判定基準とは下記の通りで、必須となる項目はTemporality(時間性)である。
Strength(強固性/効果量):関連の強さ。相対リスクやオッズ比が大きいほど、因果関係を示唆しやすい。
Consistency(一致性/再現性):異なる集団・地域・研究方法でも同じような関連がみられるか。
Specificity(特異性):ある要因が特定の疾病と強く結びついているか。ただし、多因子疾患ではこの基準はあまり強く求められない。
Temporality(時間性):原因と考えられる要因への曝露が、疾病の発生より前にあるか。
原因→結果という因果関係が成立しているか?
Biological gradient(生物学的用量反応関係):曝露量が増えるほど疾病リスクが高くなるか。
Plausibility(説得性):既存の生物学・医学的知識からみて、その因果関係が説明可能か。
Coherence(整合性):疫学的知見が、実験研究・病理学・臨床所見など他の知見と矛盾しないか。
Experiment(実験):介入や曝露除去によって、疾病リスクが低下するか。(禁煙で肺がんが減るか?など)
Analogy(類似性):似たような要因と疾病の関係から、今回の因果関係も類推できるか。
⑴ 曝露と結果の間に、強い関連が認められること。
関連の強さは因果関係を支持する重要な基準の1つであるが、絶対に必要な条件ではない。
関連が弱くても因果関係が存在する場合はある。
⑵ 曝露と結果の関係が、異なる集団を対象とした研究で同様に示されていること。
関連の一致と呼ばれる基準であるが、これも因果関係を推定する上での必須条件ではない。
〇⑶ 曝露は、結果の発生より前に存在していること。
時間性(時間的先行性)と呼ばれ、
原因(曝露)が結果(疾病の発生)よりも時間的に必ず先に起こっていることは、
因果関係を証明する上で唯一の必要不可欠な条件である。
原因→結果 なので 因果
⑷ 曝露量と結果の間に、量反応関係が観察されること。
曝露量が多いほど疾病の発生率が高くなるという
量反応関係も判定基準の1つであるが、
すべての疾病において観察されるわけではないため必須条件ではない。
⑸ 曝露と結果の関係が、既に報告されている因果関係に類似していること。
既存の知見との類似性を示す基準であるが、
未知の因果関係を発見する場合には当てはまらないこともあり、必須条件ではない。
文責:アヒル
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