40-39 血液疾患に関する記述である。

40-39 血液疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

 

⑴ 溶血性貧血では、尿中ウロビリノーゲンが減少する。

⑵ 成人 T 細胞白血病は、ヒト免疫不全ウイルスにより起こる。

⑶ 喫煙者では、ヘモグロビン濃度が低下する。

⑷ 血友病では、関節内出血がみられない。

⑸ 急性白血病では、出血傾向がみられる。

 

 

 

厚生労働省. 『第40回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2026) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001663681.pdf, (2026年3月3日閲覧)

 

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解答・解説を見る

 

⑴ 溶血性貧血では、尿中ウロビリノーゲンが〔 増加する 〕。

まず前提の代謝として

間接ビリルビン肝臓で代謝されることで直接ビリルビンへと変化する。

直接ビリルビンは腸管へ排泄され、腸内細菌によって、ウロビリノーゲンへと変わる。

ウロビリノーゲン大半は便とともに体外に出ていくが

一部は再吸収され血液に入り、血液経由で尿として捨てられる。

 

溶血性貧血では赤血球の破壊(溶血)によって、間接ビリルビンが大幅に増加するので

間接ビリルビンから代謝される、直接ビリルビンも増加、

直接ビリルビンから代謝される、ウロビリノーゲン増加、と連鎖的に起きるので

結果として尿中ウロビリノーゲンは増加する

 

⑵ 成人 T 細胞白血病は、〔 ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1) 〕により起こる。

成人 T 細胞白血病は、ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)によって起こる。

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染エイズの原因となる。

この問題は、よく似たアルファベットの羅列を出題したひっかけ問題である。

 

⑶ 喫煙者では、ヘモグロビン濃度が〔 増加する 〕。

喫煙により、血中の一酸化炭素ヘモグロビンと強力に結合し、まともに働ける赤血球(ヘモグロビン)が減ってしまう

それを補うために、赤血球を追加で合成して増やすため、見かけ上の赤血球やヘモグロビンの量(濃度)は増加する

ただし、一見正常に見える赤血球も、前述のように一部は一酸化炭素と結合し使い物にならなくなっている。

 

 

⑷ 血友病では、〔 関節内出血がみられる 〕。

血友病血液凝固因子の欠乏(第VIII因子や第IX因子)による血液凝固しづらくなる疾患である。

深部出血である関節内出血筋肉内出血が特徴的

※軽く膝をぶつけた、重いものを持った、何もしていない(自然出血)のに出血が始まり
知らず知らずのうちに出血が進む。

 

⑸ 急性白血病では、出血傾向がみられる。

正しい。急性白血病では、白血球だけでなく、その他の血球も含めて全ての血球合成にトラブルが生じている(造血障害)。

正常な造血機能が障害されて血小板が減少するため、鼻血や皮下出血などの出血傾向がみられる。

全ての血球合成が障害され、全ての血球が減少することを、汎血球減少という。

 

文責:アヒル

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