腎疾患の基礎および臨床知識からの出題である。
疾患ごとの診断基準や特徴となるキーワード(腎前性 or 腎性、尿アルブミン or 尿たんぱくかなど)を
セットで整理しておきたい。
⑴ ネフローゼ症候群の診断には、脂質異常症の存在が〔
必須条件ではない 〕。
ネフローゼ症候群の診断の必須条件は
・尿たんぱく3.5g/日以上が持続 および
・低アルブミン血症(3.0g/dL以下) である。
よって、脂質異常症は必須条件ではない。
37-32で必須項目を覚えていれば対応できた。
37-32 , 30-33 に類題
⑵ 〔
腎前性 〕の急性腎障害(AKI)は、循環血漿量の減少による。
急激な腎血流量減少は、腎前性急性腎障害の原因になる。
(血流的な意味で)腎臓よりも前にトラブルがあり、腎障害になるので腎前性である。
腎臓自体が悪ければ腎性。
腎臓よりも後(=尿路)にトラブルがあれば腎後性となる。
腎前性、腎性、腎後性の分類のひっかけは頻出。
38-30(3)の出血性ショック=血液がなくなる=腎臓への血液循環の低下
まで想像できれば解けた問題。そちらの解説も参考のこと。
⑶ 高血圧合併CKD の重症度分類では、〔
尿たんぱく定量 〕を用いる。
高血圧合併などの非糖尿病CKDの重症度分類では、尿たんぱく定量を用いる。
尿アルブミン定量を用いるのは糖尿病性腎症の場合である。
〇⑷ 微量アルブミン尿は、糖尿病腎症の診断基準に含まれる。
正しい。
糖尿病腎症の早期腎症期(第2期)では、微量アルブミン尿を認める。
よって診断基準(病期分類の指標)に含まれる。
32-133 , 30-33 に類題
⑸ 腹膜透析液の浸透圧は、血漿浸透圧より〔
高い 〕。
腹膜透析液は高い濃度のグルコース液(+その他成分)で出来ており、
血液よりも濃度(浸透圧)が高くなっている。
この濃度差(浸透圧差)を利用して、体内から余分な水を除水する。
37-32 にそのまま出題されている。
また、この濃いグルコース液が一部吸収されてエネルギー源となるため
39-128 (5) のように
「食事のエネルギー量は、(中略) 腹膜吸収ブドウ糖のエネルギー分を差し引いて求める。」
と出題される。
文責:アヒル
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