38-2 放射線による人体への健康影響に関する記述である。

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38-2 放射線による人体への健康影響に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ シーベルト(Sv)は、放射線の照射により人体が吸収するエネルギー量を示す単位である。

⑵ ベクレル(Bq)は、人体に対する放射線の健康影響の大きさを示す単位である。

⑶ 白血病は、確定的影響の1つである。

⑷ 遺伝性の障害は、被ばく後短時間で発生する早発障害である。

⑸ 白内障は、被ばく後に長い時間を経過してから発生する晩発障害である。

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2024) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024年3月4日閲覧)

解答・解説を見る

 

⑴ シーベルト(Sv)は、人が受ける放射線被ばく線量の単位で、放射線影響に関係づけられる¹。

⑵ ベクレル(Bq)は、放射線の強さの単位である¹。

⑶ 白血病は、確率的影響の1つである。

脱毛、白内障、皮膚障害等は、確定的影響(組織反応)の一つである。

がん、白血病、遺伝的影響等は、確率的影響の一つである。

*確定的影響の特徴は、これ以下なら影響が生じない、これ以上なら影響が生じるという「しきい線量」が存在するが²、確率的影響ではそのような「しきい線量」は存在しない。確率的影響では、線量に依存して影響があると仮定している。

⑷ 皮膚紅斑、脱毛等は、被ばく後短時間で発生する早発障害である。

比較的長い時間(数か月~数年以上)がたってから発生する障害を、晩発障害といい、白内障や緑内障などが含まれる。

遺伝的障害は、通常の遺伝性疾患の発生頻度が増加するものであり、早発障害や晩発障害とは区別される。

⑸ 白内障は、被ばく後に長い時間を経過してから発生する晩発障害である。

参考資料

  1. 環境省_放射線と放射能の単位 (https://www.env.go.jp/chemi/rhm/r3kisoshiryo/r3kiso-01-01-03.html). 2024/3/20閲覧.
  2. 環境省_確定的影響と確率的影響 (https://www.env.go.jp/chemi/rhm/r3kisoshiryo/r3kiso-03-01-04.html). 2024/3/20閲覧.

 


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