追試25-38 急性心筋梗塞に関する記述である。

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追試25-38 急性心筋梗塞に関する記述である。正しいのはどれか。

(1) 胸痛は、ニトログリセリンの舌下投与で速やかに消失する。

(2) 血清クレアチンキナーゼ(CK)値が低下する。

(3) 心筋の一過性虚血により生じる。

(4) 発症直後は、血中白血球が減少する。

(5) 不整脈は、頻度の高い合併症である。

解答・解説を見る

 

(1)     誤り:胸痛は、ニトログリセリンの舌下投与で消失しない。

急性心筋梗塞は、冠動脈の塞栓による心筋の壊死が原因である。ニトログリセリンは血管拡張作用をもち、虚血を和らげるため、狭心症の胸痛に対して使われるが、急性心筋梗塞の胸痛には効果がない。

(2)     誤り:血清クレアチンキナーゼ(CK)値は上昇する。

CKは、筋肉のエネルギー貯蔵で働く酵素である。心筋が壊死による障害を受けると、心筋細胞内のCKが血中に放出され、濃度が上がる。

(3)     誤り:心筋の長期的な虚血により生じる。

急性心筋梗塞は、冠動脈閉塞による虚血が長時間続いて心筋が壊死し、回復できない状態である。心筋の一過性虚血で生じるのは狭心症であり、心筋の壊死はない。

(4)     誤り:発症直後は、血中白血球が増加する。

急性心筋梗塞は組織の壊死を伴うため、壊死部を修復しようとして白血球が集まり、炎症が起こる。そのため、血中白血球は増加する。

(5)     正しい

不整脈とは心拍リズムの異常を指し、心臓の機能障害によって引き起こされるため、急性心筋梗塞でよくみられる。

 


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