追試25-33 高尿酸血症・痛風に関する記述である。

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追試25-33 高尿酸血症・痛風に関する記述である。正しいのはどれか。

(1) 痛風患者の男女比は、ほぼ1:1である。

(2) 尿酸は、尿中よりも糞便中に多く排泄される。

(3) エストロゲンは、尿酸の排泄を抑制する。

(4) 尿が酸性になると、尿結石ができやすい。

(5) アルコールの摂取は、尿酸の排泄を促進する。

解答・解説を見る

 

(1)     誤り:痛風患者は、男性が多い。

痛風患者は男性が圧倒的に多い。女性ホルモン(エストロゲン)は腎臓からの尿酸排泄を促すため、男性の方が女性より血清尿酸値が高いことが原因とされる。

(2)     誤り:尿酸の多くは、尿中に排泄される。

尿酸生産量は700mg/日である。このうち約500mg/日が尿中に、約200mg/日が汗、消化液中に排泄される。健常者の生体内の尿酸量は、約1200mg前後に保たれている。

(3)     誤り:エストロゲンは、尿酸の排泄を促進する。

エストロゲンには、腎臓で尿酸再吸収に働くトランスポーター(URAT1)の発現を低下させる作用がある。尿酸の再吸収を抑えることで、尿への排泄量を増加させる。

(4)     正しい

尿のpHは、尿結石(尿路結石)の形成を左右する。酸性下では尿酸の溶解度が下がって析出し、尿酸結石ができやすい。アルカリ下ではリン酸がカルシウムと結合しやすくなり、リン酸カルシウム結石ができやすい。

(5)     誤り:アルコールの摂取は、尿酸の排泄を抑制する。

アルコールが代謝されるとNADHが増加し、ピルビン酸から産生する乳酸も増加する。URAT1は細胞内の乳酸と尿酸の交換輸送により尿酸を再吸収するため、乳酸が増えると尿酸の再吸収量が増加し、尿中への排泄が抑制される。

 


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