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摂食中枢と満腹中枢
食欲の調節機構は、主に視床下部にある摂食中枢と満腹中枢により調節されている。
摂食中枢 視床下部外側野に存在
満腹中枢 視床下部腹内側核に存在
食欲の調節には、短期の調節と長期の調節がある。
短期の調節
血中グルコース濃度と遊離脂肪酸濃度
食間期(空腹時)に遊離脂肪酸が上昇すると、外側野の摂食中枢は促進し、腹内側核の満腹中枢は抑制される。
また、食後に血中グルコースが上昇すると、視床下部外側野にある摂食中枢は抑制され、逆に腹内側核にある満腹中枢は促進する。
消化管からのホルモン
空腹時
胃からのグレリン分泌 ⇒ 食欲促進
満腹時
小腸からコレシストキニン、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)、PPY(ペプチドYY)⇒ 食欲抑制
長期の調節
脂肪組織量と血中レプチン濃度
脂肪組織の減少は、血中レプチン濃度低下に働き、脳の摂食亢進系が促進され、食欲増加および体脂肪量増加につながる。
脂肪組織の増加は、血中レプチン濃度上昇に働き、食欲抑制+エネルギー消費亢進⇒体脂肪量減少につながる。
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