39-108 正常高値血圧の人を対象とした教室を開催することになり、栄養教育の目標を設定した。目標の内容と種類の組合せとして、最も適当なのはどれか。

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39-108 正常高値血圧の人を対象とした教室を開催することになり、栄養教育の目標を設定した。目標の内容と種類の組合せとして、最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 減塩調味料を常備している家庭の割合を、60%以上に増やす。

⑵ 食塩摂取量の目標が6g/日未満であることを知っている人の割合を、70%以上に増やす。

⑶ 減塩メニューがある飲食店を利用する人の割合を、50%以上に増やす。

⑷ 教室に最後まで参加した人の割合を、70%以上にする。

⑸ 半年後に参加者の収縮期血圧の平均値を、3mmHg下げる。

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428961.pdf, (2025年8月14日閲覧)

解答・解説を見る

 

栄養教育では、目標設定を明確にするために「結果(アウトカム)目標」「実施目標」「学習目標」「環境目標」「行動目標」に分けて考える。

結果(アウトカム)目標 (健康状態や栄養状態の改善の最終的な目標)

例:「血圧を下げる」

行動目標 (結果目標を達成するための、具体的な食生活改善に関する目標)

例:「減塩調味料を選ぶ」

学習目標 (行動目標を達成するための、知識、態度、スキルの目標)

例:「減塩で美味しく調理するコツを知る」

環境目標 (行動目標を達成するための食環境、家庭や職場環境などの目標)

例:「食堂の減塩メニュー数を増やす」

実施目標 (学習目標、環境目標を達成させるための目標)

例:「参加者を延べ100人以上にする」「年に10回教室を開催する」

 

⑴ 減塩調味料を常備している家庭の割合を、60%以上に増やす。

減塩調味料を常備するかどうか環境条件に関することなので、環境目標である。

⑵ 食塩摂取量の目標が6g/日未満であることを知っている人の割合を、70%以上に増やす。

知識の普及を目的としており、学習目標に当てはまる。

 

⑶ 減塩メニューがある飲食店を利用する人の割合を、50%以上に増やす。

実際の行動(飲食店利用)に関するため、行動目標である。

 

⑷ 教室に最後まで参加した人の割合を、70%以上にする。

減塩を学ぶための教室の継続率に関する内容であり、実施目標に当てはまる。

 

⑸ 半年後に参加者の収縮期血圧の平均値を、3mmHg下げる。

健康状態の改善に関する内容であり、結果目標である。

 

文責:アヒル(O)


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